- Wata Igarashi at Samhain XX ▼
Wata Igarashi
〈Midgar〉〈The Bunker NY〉、DJ Nobuの〈Bitta〉からリリースしたEPが高い評価を獲得し、〈Semantica〉〈Time To Express〉のコンピレーションにおいてもハイライトとも呼べる優れたトラックを提供。これらの作品を通じて、更なるテクノミュージックのディープサイドを探求している。また、アーティスト活動と並行してサウンドプロデューサー/コンポーザーとしての顔を持ち、長年培ってきた音楽制作のスキルと経験が、緻密で洗練されたテクノ・トラックにも息づいている。DJセットにおいては、音楽制作に近いサウンドアプローチを採ることで、独自のサイケデリックでトリップ感の強いテクノを表現。Berghain、Bassiani、De School、Batofar、The Blockなどの海外の主要クラブでのパフォーマンスが世界的に高く評価されている。
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Shhhhh
DJ/東京出身。オリジナルなワールドミュージック/伝統伝承の発掘活動。フロアでは民族音楽から最新の電子音楽全般を操るフリースタイル・グルーヴを発明。2013年に発表したオフィシャルミックスCD、「EL FOLCLORE PARADOX」のコンセプトを発展させた同名レーベルを2017年から始動し、南米からNicola Cruz、Chancha Via Circuito、BARRIO LINDO、UJI、R VINCENZO、Spaniol、Jaçira、VJ Suaveらを招聘/来日のサポート。サンパウロ・ベルリンのパーティ/アートコレクティブ集団、VoodoohopのコンピレーションLP「Voodoohop Entropia 1.5」のプロデュースなど。dublab.jpでの大石始とのレギュラー放談番組。執筆活動やジャンルを跨いだ海外アーティストとの共演や招聘活動のサポート。2018年秋より、ベトナムはホーチミンのクラブ、The ObservatoryのレジデントDJに就任。
- イベント詳細
Open 13:00 / Close 20:00
Under 23 ¥1000, Before 3PM ¥1000, GH G Members ¥1500,
GH S Members ¥2000, facebook Discount ¥2500, Door ¥3000
《前売券》
◎zaiko https://contacttokyo.zaiko.io/buy/1qGh:eTU:c4266
◎Resident Advisor https://jp.ra.co/events/1445771
◎iFLYER https://iflyer.tv/KeyLine/
◎clubberia https://clubberia.com/ja/events/293974-Ley-Line/
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Studio:
Wata Igarashi (WIP)
Shhhhh (El Forclore Paradox)
Alminium -Live
ASTMA
Contact:
Chida (ene)
TYTL (Zooey Loomer 1979 & DIL)
scrab (phantom)
Opus. (Daichi & Kamome)
『スペシャリストが渾然と交わるミュータントパーティ』
隔絶されたこの島国でのクラブミュージックシーンの現状は、オーディエンスのパーティへの欲望とアーティストの自己世界の探求欲が相まり予想もしない形への進化と派生をみせている。その偶発的な発見の連続は国内のクラブミュージックシーンの空恐ろしいまでの可能性を明らかにし、その深化運動は今なお促進され続けているように感じる。今回のラインナップもオーディエンスが創り出す幻想への願望の産物といっても過言ではない。そこには、規則的な反復と不規則な歪み、電子音と楽器音、必然と偶然、練磨された技術と先鋭の猛勢、といった高いベクトルでの音楽の対比と融合が、言葉ではとらえがたい既存からの脱却への渇望が映し出されている。
Wata Igarashiのパフォーマンスやリリースの精巧かつ徹底した空間的プロダクションは、彼がこのシーンにおいてグローバルアーティストたらしめる所以にもなっている。ミニマルテクノのフォーマットに、内在的なエネルギーや多面的なニュアンスが卓越した変換技術で具現化される、複雑で玄人好みなそのパフォーマンスの真価はフロアが熱し始めたディープタイムでさらに発揮される。空間的な音処理や微細な領域への巧みな誘導に、複合的な音のスペースを内側から見上げるような不思議な感覚をおぼえるファンは多いのではないだろうか。それに対し、ワールドミュージックや多国籍サイケデリックミュージックの至宝 Shhhhhのラインナップは余りにも趣を異にする。膨大なトラックリストの音楽の核をつなぎ合わせる、他に類をみないスタイルは強い中毒性と多幸感がともなう。今回のテクノセットでの出演は、彼の宇宙が濃縮される途方もない圧力をともなったユートピアの出現を匂わせている。さらに、繰り返される実験により高い水準での電子音楽表現を獲得したAlminiumや、ノイズやアンビエント、テクノといった音像の分解と再構築による、多層的な音の造形を実現するASTMAといったラインナップは、音楽の冒険家への高い満足度を約束している。
一方Contactフロアでの、オーガニックなファンクネスとエレクトロニクスに介在するフィジカルなサウンドは都内に点在するアンダーグラウンドなベニューの間でも根強い支持をうける優れたサブシーンとなっている。国内で孤高とも呼べる声望を得るChidaは、豊富な素材が生み出すイノベーティブなプロダクションから今では海外での認知がより優っている。自身の〈ene records〉の実績や、Berghainの人気パーティKlubnachtへの出演、ベルリンGriessmuehleを中心としたヨーロッパ各所で開催されるDiscodromo主宰の名物クィアパーティCockTail d’Amoreへの度重なる招聘など、ハウスを軸にした解釈の拡大、レフトフィールドディスコ、トライバル等の幻惑的な音像で国内および世界でも特別な評価を受けている。ジャンルを無視した幅とずれのトリップ感で鳴らすZooye Loomerと、ベースミュージックとハウスのクロスオーヴァーで独自のドライブ感を有するDILによる、彼らのクルー/パーティTYTL(Too Young To Love)のクレジットでの豊潤なB2Bも期待が高い。さらに、テクノからディスコといった幅広いジャンルをトライバリッシュに進行させるscrabや、Vinyl YouthのDaichiとKamomeによるサイケデリックなコズミック、バレアリックが舞いたつOpus.といった、音楽達者による強い芳香が夜を深める。ダンスミュージックファンの渇きにContactのシステムが呼応する、人類を襲う外圧から発生した歪んだ拡張世界の解放だ。
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