ソフトバンク1位風間(秋田・明桜高) 160キロと沢村賞目標
1位指名を受けると、風間は輿石監督と拳を合わせて喜んだ。最速157キロを誇る世代屈指の右腕は「まずは160キロと新人王」とプロ入り後の目標を掲げ、「最終的には沢村賞も取りたい。日本を背負える投手になりたい」と力強く抱負を語った。
真上から投げ下ろす直球は角度があり、威力十分。落差の大きいフォークボールにも定評がある。さらにマウンド度胸を一番のアピールポイントに挙げる。「甲子園での戦いを経験し、強い相手にも負けないぞという気持ちが強くなった。ピンチでもギアを上げて抑えられる気合がある」
高校入学時に球速150キロとドラフト1位でのプロ入りを目標に定めた。2年夏に球速をクリア。その後も成長し、今夏の秋田大会は26回で32奪三振という大車輪の活躍でチームを4年ぶりの甲子園に導き、世代最高レベルの評価を獲得した。
18回目の誕生日となったこの日にドラフト1位指名を受け「最高のプレゼントをいただいた。運命に感じている」。ソフトバンクのユニホームを着て活躍する姿をイメージしながら会見を待った。意識は既にプロの世界に飛び込んでいる。
風間球打(かざま・きゅうた)投手=秋田・ノースアジア大明桜高=最速157キロの速球で押す豪快な投球が持ち味。183センチ、84キロ。右投げ左打ち。18歳。
オリックス1位椋木(東北福祉大) 100勝100セーブ狙う
「正直、1位指名ではないと思っていた。選んでくれて素直にうれしい」。引き締まった表情で記者会見場に現れた椋木が、そう言って顔をほころばせた。
力みのないフォームから繰り出す直球は最速154キロ。2年時に右肩のけがに悩まされたが、下半身を中心に鍛え、3年の仙台六大学野球秋季リーグでは5試合の計8回を投げて15奪三振、無失点で最優秀選手に輝いた。今年は直球とスライダー、カットボールを武器に先発の柱として安定感を見せる。
朗報を真っ先に伝えたいのは、福祉大への入学を反対していた両親だという。「強い大学で試合に出られないより、勝てなくても試合に出られる大学を望んでいた。1位指名は行かせてくれた両親のおかげ」と感謝する。
オリックスの印象は「雰囲気が明るいチーム」。目標はエースの山本で「体のしなやかさ、柔らかさが参考になる。早く1軍に上がっていろいろ教わりたい」と目を輝かせる。
「1位指名は即戦力と理解している」と椋木。「1年目は先発なら10勝、中継ぎなら60試合登板。将来は100勝、100セーブを記録したい」と活躍を誓った。
椋木蓮(むくのき・れん)投手=東北福祉大=直球は最速154キロ。スライダーを交えた投球で三振の山を築く。179センチ、84キロ。右投げ右打ち。21歳。
西武2位佐藤(筑波大、仙台高出) 新人王へ強い決意
記者会見場で中継を見守った佐藤は、2位指名を受けても引き締まった表情は崩さなかった。1位指名を目指してきた最速152キロ左腕は「悔しさはあるが、ここからが勝負。新人王を目標に頑張る」と語った。
感情を表に出さず、冷静なマウンドさばきを見せる。大学で今春まで179回1/3を投げ、防御率1・36。168三振を奪った。今秋の首都大学リーグは右脇腹を痛めて1試合のみの登板。アピール不足だったが、実績が評価された。
東北楽天の左腕、早川の投球を参考にしてきた。「早川選手のように1年目から活躍できる選手になる」と意気込んだ。
仙台高時代にプロの注目を集めた。登板試合には多くのスカウトが詰め掛け、3年時に夏の宮城大会で8強へ導いた。東日本大震災の被災地への思いも強く「自分のプレーで少しでも力になれたら」と願う。
中日3位石森(九州アジアL火の国、東北公益文科大出) 直球の切れで勝負
独立リーグ、九州アジアリーグの火の国サラマンダーズ(熊本県)に加入して2年目。球団初のドラフト指名を受けた石森は会見で「もう少し上の順位かと思った」とおどけつつ、「指名されて良かった」とほっとした表情を見せた。
最速155キロの速球を誇る左腕は今季、チーム最多の19セーブを記録。「真っすぐの切れで三振を奪うのが自分の持ち味。即戦力として期待されていると思うので、1年間戦えるように鍛えていきたい」と語る。
南東北大学野球リーグの東北公益文科大で活躍し、4年時にプロ志望届を出したが、声は掛からなかった。再挑戦を決意してチーム前身の熊本ゴールデンラークスに進み、ようやく念願をかなえた。大野雄大や同学年の小笠原慎之介ら「左の好投手が多い」と中日の印象を語る。「追い付き、追い越せるように投球を磨きたい」と力強く語った。
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