2020年05月27日07時14分
公演再開を待つ歌舞伎座＝２６日午後、東京・銀座
新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が解除され、映画やテレビ、演劇関係者らが再開に向けた動きを始めた。収入の減少は確実で不安はあるが、関係者は宣言解除を「一日も早くとの思いでいた」（松竹・映画宣伝担当）と前向きに捉えている。
緊急事態宣言が出た４月以降、営業中止を余儀なくされた映画館は、６月以降の上映予定を次々入れ始めている。当面、「３密」を避けるため、「定員の半分しか入れない」（都内映画館）ことで集客が限られ、大手配給会社を中心に上映時期を大幅に先送りする例もある。
テレビでもＮＨＫ大河ドラマ「麒麟（きりん）がくる」やテレビ朝日系「ＢＧ～身辺警護人～」など人気ドラマが収録できず放送が休止することになったが、局によっては宣言解除に伴い「出演者の所属事務所と話を始めた」（民放関係者）。収録開始から放送再開まで「最短で１０日」以上はかかる見通しだが、ＮＨＫなど各局は具体的な感染防止策を決めた上で収録を再開したい考えだ。
東京・歌舞伎座でも５～７月に予定していた市川海老蔵さんの「十三代目團十郎白猿襲名披露」公演が延期となったが、８月以降の劇場再開に向け、協議を始めている。座席の配置などさまざまな課題があるが、「（他の劇場との）横のネットワーク」も活用しながら知恵を絞る。
一方でライブハウスは感染リスクが高いとされ、一部自治体からの休業要請が続いている。都内でライブハウスを経営するスガナミユウさんは「このままでは苦しい。しっかり（公的）助成などのサポートをしてほしい」と訴えた。 
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May 27, 2020 at 05:19AM
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映画・テレビ・演劇、再開急ぐ 期待と不安、相半ばの関係者 - 時事通信ニュース
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