カウンセリングなどの相談で聞かれる悩みの多くが【人間関係】にまつわるものであったりします。『なぜ人間関係で悩んでしまうんだろう』そんな思いを長いこと抱えているのであれば、一度自分の性格・タイプを知ることで、人とのスムーズな関わり方にまつわるヒントが見えてくるかもしれません。心理学の理論に基づき、人との付き合い方に現れる自分の性格とその付き合い方を臨床心理士が解説します。
人との付き合いづらさは性格によるもの?
私たちは1人で過ごすことよりも、何かしらの形で人と関わっている時間の方が多いですよね。他人と関わることは、楽しく充実した時間もあるけれど、一方で『この人と付き合うのがしんどいな』『人と一緒に良すぎると疲れる』など、対人関係においてストレスを溜めてしまう人も多いのではないでしょうか?対人関係が全くストレスにならない人はいないと思いますが、『人との付き合いがとにかく疲れるし、大きなストレスになっている』と感じるのであれば、その原因を考えてみる必要があるかも。その際にヒントになるのが【カレン・ホーナイの性格分類】です。カレン・ホーナイはドイツの精神科医・心理学者で、彼女によると、人が社会と関わる中で自分の思いを満たすために取る心理や性格、行動のタイプは3つに分かれると言われています。
あなたはどのタイプ?チェックしてみよう!
カレン・ホーナイが唱えた3つの性格タイプをご紹介します。『自分はこれ!』と当てはまる場合もあれば、いくつかのタイプが混合している場合もあるかもしれません。 ◆自己主張型タイプ 自分の能力に自信があり、相手よりも自分が優位な立場になろうとする。自分が物事にどのように影響しているかをアピールするなどの自慢話も多いので、度が過ぎると周囲から煙たがられることも。このタイプの人の口癖は「私の、私が」 ◆追従型タイプ 物事の価値・判断基準を周囲に任せるのが基本のスタンスなので、自分はさておき、周囲に自分を合わせることを優先するのが特徴。協調性が高いので、集団でやっていくのは大丈夫。しかし、自分の意見を言わないので、ストレスやモヤモヤを内に抱えてしまうことも。『自分に自信がない』という現れでもある。このタイプの人の口癖は「大丈夫です」 ◆遊離型タイプ 内向的で、人と距離を取りたがる。自分についてはもちろん、周囲に対しても期待をしていないので、「どうせ無理」「だって」というようなネガティブな言葉が出がち。とても頑固で自分の価値観などは変えないので周囲から孤立することも多い。このタイプの人の口癖は「どうせ」
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