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Monday, August 30, 2021

巨人 貢献度高い高橋&戸郷 切磋琢磨する同期コンビ - スポニチアネックス Sponichi Annex

マウンドの感触を確かめる戸郷。左は高橋 (撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 ついに、巨人が4月1日以来150日ぶりの首位に返り咲いた。リーグ3連覇が懸かる今季、ここまで多くの故障者を出しながらも粘りの戦いを見せている。特に貢献度が高いのが高橋優貴(24)と戸郷翔征(21)の両投手。4学年違いだが、18年ドラフトで入団した同期コンビだ。

 前半戦では2人で計17勝を挙げた。高橋に関しては、昨季は左肘痛の影響で1勝どまりだったが、今季は前半戦で9勝をマーク。前半戦8勝の戸郷は「ちょっと悔しいけど、そうやって同期で(勝ち星を)争えると思ってなかったので僕もうれしい。そういう戦いができることに一番感謝」と話していた。

 両投手とも後半戦に入ると苦しい投球が続いていたが28、29日の中日戦ではきっちりチームに貢献した。28日に先発した戸郷は球威もあり制球も安定して、8回3安打1失点の快投。打線の援護がなく試合は引き分けに終わり、勝敗は付かなかったが「チームのために勝てれば一番でしたけど、なんとかいいゲームができたかな」と振り返った。

 同期から良い流れを受けた29日の高橋は5回無失点で10勝目。左足をつるアクシデントも乗り越えて自身初の2桁勝利を挙げた。一方で、5イニングで100球を投げ3四球だったことに「僕の中で(調子が)良くないと思っていた。でも良くない中でも投げないといけないのがピッチャー。まだ課題のほうが多い。1年間競争だと思ってやっている」と気を引き締めた。

 ただ、この試合は自身の勝ち星だけでなく、バットでも今季38打席目での初安打となる適時二塁打を放った。投手練習が行われるジャイアンツ球場で、たびたび一緒に打撃練習を行っている高橋と戸郷。戸郷は5月25日楽天戦で、3年目にしてプロ初安打を記録。シーズン初安打で先を越されたことについて質問すると、入団から3年間で毎年安打を打っている高橋は「あいつは去年、打ってないので」と冗談っぽく張り合った。

 身近に競争する相手がいることは、お互いのレベルアップにつながるはず。若い2人が切磋琢磨(せっさたくま)していけば、チームの未来は明るい。(記者コラム・田中 健人)

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