農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の東北農業研究センター(盛岡市)と岩手県など東北5県は、通年栽培が可能なイチゴ「夏のしずく」を開発した。品種登録を申請中で、9月以降に種苗の販売を行い、来年夏の市場デビューを目指す。
同センターでは、イチゴが夏場もケーキ用などとして需要が高いことに注目し、米国産などの輸入品に頼っていた6~11月に安定して出荷が可能な品種の開発に取り組んできた。
「夏のしずく」は糖度と酸度がともに高く、ケーキなどに向いているという。夏に収穫されるみずみずしいイチゴというイメージからこの名前が付けられた。
「とちおとめ」「あまおう」などに代表される「一季成り性」のイチゴは、低温で日照時間の短い冬から春にかけて収穫される。一方、夏のしずくは「四季成り性」で、日照時間の長い夏や秋にも収穫できる。岩手県内では「なつあかり」「そよかの」などが栽培されてきたが、日持ちせず、収穫量が安定しないなどの課題があった。
夏のしずくは、こうした点を克服しており、同センターの本城正憲・上級研究員は「イチゴは収益性が高く、県内の複合経営を目指すコメ農家の転作の選択肢にもなる」と期待している。
からの記事と詳細 ( 夏でも収穫できるイチゴ開発…高い収益性で「コメ農家、転作の選択肢に」 - 読売新聞 )
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