
【カンヌ=浅川貴道】南仏カンヌで17日まで開催中の第74回カンヌ国際映画祭は、新型コロナウイルス感染対策を参加者に義務づけている。苦心を重ねながら、2週間近い大規模な国際イベントを成功させようとしている。
世界で最も権威ある映画祭の一つであるカンヌは昨年、コロナ禍により、現地で人を集めて開催することができず、最高賞「パルムドール」などコンペティション部門の賞の選出も断念した。今年は、開幕を例年の5月から2か月程度ずらし、感染対策を敷いた上で、今月6日からの開催にこぎ着けた。この間にフランスはワクチン接種が進み、6月までに、各種の規制が段階的に緩和されてきた。
映画祭事務局は、参加者に対し会場でのマスク着用を義務づけ、ワクチン未接種の参加者らには会場に設置された検査所で、48時間おきにPCR検査を受けることを求める。会場の一部施設は、メールで送られてくる陰性証明がないと入場を許可しない対応をとる。
ただ、対策をとっても会場に入場する際には長い列ができ、「密」を避けられていない。レッドカーペットを歩くスターたちも、今年は抱き合ってキスをするあいさつを禁じられているが、開幕初日から抱き合う姿が見られた。日本から参加したある映画関係者は、「これで感染を抑えられるか不安もある」と漏らす。
感染の懸念からか、今回の参加者は例年に比べ大幅に減っているという。会期中に開催される映画の売り込みや買い付けなどを行うマーケットでも、現地入りせずオンライン参加に切り替えた業者もいる。文化庁が出展してきた日本映画のPR拠点「ジャパン・パビリオン」も、今年はオンライン参加とした。
映画祭のピエール・レスキュール会長はツイッターで「金曜日(9日)には、全ての入場者を対象に、2500回以上の検査を行ったが陽性は0件だった」と対応に自信を見せている。
からの記事と詳細 ( カンヌ開幕初日から、抱き合うスターたち…映画関係者「感染抑えられるのか不安」 - 読売新聞 )
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