[シンガポール/北京 17日 ロイター] - 動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)が今年、グループチャット機能を導入する可能性がある。導入する時期と地域を現在検討中という。事情に詳しい複数の関係筋がロイターに明らかにした。実現すれば、米フェイスブックなど他のSNS企業との直接的な競争が強まりそうだ。
関係筋の1人によると、TikTokを運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)は「社会的相互作用アプリ」の側面を伸ばす計画で、グループチャット機能の導入はその一環。中国版TikTok「ドウイン」は2019年からこうした機能を備えている。
TikTokはライブ配信や電子商取引サービスの拡大にも取り組んでおり、ユーザーのアプリ使用時間が長くなると期待されるグループチャット機能も加われば、影響力の強い「インフルエンサー」がファンとつながりやすくなる。
別の関係筋によると、バイトダンスは昨年にグループチャット機能の導入を内部で検討したが、米国のトランプ前政権が国家安全保障の観点からTikTokを攻撃したことなどから、多くの機能更新を棚上げしていた。
関係筋の1人によると、グループチャット機能は暗号化される可能性が高い。
ロイターはTikTokにコメントを要請したが、返信はなかった。
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