何の変哲もないボールっぽさがよい。
かつては巨大なワークステーションと共にあったトラックボールは、やがて小型化されてマウスの中に組み込まれ、その後ほとんどがトラックパッドやタッチスクリーンに置き換えられていったという歴史があります。しかしJacek Fedoryńskiさんが設計したトラックボールマウスで再び注目を集めることになるかもしれません。
今でもトラックボールマウスを製造しているのは、「ERGO M575」を出しているLogicool(ロジクール)など一握りのメーカーのみ。トラックボールの人気が落ちた理由の1つは、その大きさにあります。ボールを安定させるための台座は通常のマウスよりもかなり大きかったので、Fedoryńskiさんは台座を必要としないトラックボールを設計しました。
このトラックボールは3Dプリントした半球2つを接着した直径65mmの球体で、できる限り滑らかな球面にするためヤスリがかけられています。すごいのは、その内部。カスタマイズされたドックを用いてワイヤレス充電できる500 mAhバッテリー、Bluetoothチップ、ボールの動きや回転を検出する3Dジャイロスコープ/加速度計など電子部品をボールの中に内蔵しています。
ボールの操作は台座の上で回転させても、持ち上げたりテーブルの上で転がしたりしてもOK。ボールに特に目印はついていないので、トラックボールをどう動かせばポインターが望みどおりに動くのか分かりません。そこで、中に仕込まれたリードスイッチで“上“方向を設定できるようになっています。もう1つあるリードスイッチは、トラックボールの電源スイッチです。
Fedoryńskiさんのトラックボールにただ1つ欠けているのは、クリックするためのボタン。ボールには搭載せず、キーボードに配置しています。ですが、このトラックボールマウスがもし将来的に柔らかな素材で作られることになれば、ボールを握るだけでクリックできるようになるかもしれませんね。
Source: Jacek Fedoryński's blog, YouTube,
からの記事と詳細 ( 究極のトラックボールマウス。このボールを転がせばカーソルが動きます - ギズモード・ジャパン )
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科学&テクノロジー
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