日本大学の付属病院の建設工事に関連した契約をめぐって大学の関係者が大学側に損害を与えた疑いがあるとして、東京地検特捜部は背任容疑の関係先として、東京 千代田区にある日本大学の本部などを捜索し、強制捜査に乗り出しました。
特捜部は、国内最大規模の大学の事業をめぐる不透明な資金の流れについて実態解明を進めるものとみられます。
関係先として捜索を受けているのは
▽東京 千代田区にある日本大学の本部や
▽世田谷区にある大学の関連会社「日本大学事業部」などです。
関係者によりますと、日本大学の付属病院の建設工事に関連した契約をめぐって、大学の関係者が大学側に損害を与えた疑いがあるということで東京地検特捜部は8日午前、背任の疑いで強制捜査に乗り出しました。
日本大学のホームページによりますと、大学には17の学部があり在籍する学生は7万3000人余りと全国で最も多く、大学は医学部や歯学部に付属する4つの病院も運営しています。
また「日本大学事業部」は、11年前に大学が出資して設立した関連会社で、物品の共同調達や関連施設の管理・運営などを手がけ、民間の信用調査会社によりますと、去年の売り上げは68億円に上っています。
特捜部は捜索で押収した資料を分析し、国内最大規模の大学の事業をめぐる不透明な資金の流れについて実態解明を進めるものとみられます。
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