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Thursday, April 29, 2021

<春の叙勲>佐賀県関係の受章者、喜びの声 - 佐賀新聞

 2021年春の叙勲受章者が29日付で発表された。佐賀県関係では、医療や教育などの分野で功績のある32人が受章した。旭日章8人と瑞宝章24人のうち、2人の声を紹介する。

                ◇

 ■加茂廣明さん(72)=伊万里市、元伊万里・有田地区医師会副会長

  旭日双光章(保健衛生功労)

  伊万里市街地にある加茂医院の院長。35年にわたり地域の医療を支え、今も白衣を着て患者と向き合う。

 専門は消化器外科で、国立佐賀病院や広島県の国保病院に勤務した。36歳の時、先代の父が倒れて帰郷した。「手術室を離れて町医者になり、しばらく手持ちぶさただった」と当時を振り返る。

 患者のことをよく知り、適切な診察を行うことを心掛けてきた。大きな病気の芽を見つけ、治療を終えて元気になった姿を見ることが、開業医としての喜びだ。

 「地元の同世代は一線を退いて悠々自適。私も早く引退したい」と話すが、今は新型コロナウイルスのワクチン接種への対応で忙しく、そうはいかないようだ。伊万里市大坪町。(青木宏文)

 ■浦郷 究さん(70)=武雄市、元公立小学校、前武雄市教育長

  瑞宝双光章(教育功労)

 武雄市教育長として約13年間、県内でも先進的なICT教育の導入に力を注いだ。「前例のない仕事を、現場の先生とスタッフの努力で乗り越えることができた」と振り返る。

 今は多彩なソフトがそろうタブレット端末用の教材も、当初は各校の先生たちが手分けして作った。「先走りすぎ」と批判も受けたが「これからの子どもたちをいかに育てるかを考えれば正しい選択だった」。コロナ禍の今、取り組みには全国から注目が集まる。

 武雄でICT教育に尽力した先生たちが、転勤先でリーダーとして活躍することに目を細める。「地域との連携が大切。学校の存在意義を意識してほしい」と後輩たちにエールを送る。武雄市山内町。(澤登滋)

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