東京都議選は、各政党が小池百合子知事の都政運営をどう評価しているのかも、有権者の投票の判断材料の一つになる。この日街頭に立った候補者たちはそれぞれ、小池都政への評価や問題点などを訴えた。(都議選取材班)
「小池知事が進めてきた都政改革を続けるのか、止めるのか。それが問われている」。知事が特別顧問を務める最大会派・都民ファーストの会の都議団幹部は25日午前、街頭演説で声を張り上げた。受動喫煙防止条例の制定をはじめ4年間の実績をPR。「都議会の構成が変わると、知事の改革が進まなくなる」とし、第一党の座をうかがう自民党をけん制した。
前回選で小池知事と対立し議席を減らした自民は今回、知事との関係を改善し、巻き返しを図る。都議団幹部は出陣式で「知事とも連携しながら、必ず都政をリードする」とあいさつ。取材には「知事がもっと説明責任を果たせる部分はあるはずだ。知事の言いなりの都民ファとは違い、自民には都庁と議会を動かしてきた経験と実績がある」と自負をにじませた。
「公明の議員は、地域の声を都政に届けるため全力で働く」。小池都政を支える立場の公明党は都議団ベテランが駅前で演説。私立高校の授業料無償化など党公約を実現してきた成果をアピールした。応援に駆けつけた党幹部は、公明との連携関係を解消した都民ファを「区市や国に議員がおらず、政策実現には限界がある」とやゆした。
一方、小池都政と対立する勢力は、厳しい姿勢を見せた。共産党の都議団重鎮は第一声で「小池知事は観客を入れての五輪開催に前のめりだが、これでいいのか」と指弾。取材には「知事のコロナ対策は無策。今後も都政をチェックし、ただしていく」と強調した。
立憲民主党の都議団幹部は街頭演説で、知事のコロナ対策を「説明不足だったり飲食店への協力金の支払いが遅れてしまっていたりと十分でない」とばっさり。「言うべきことは知事にも物申す、その姿勢は今後も変わらない」と訴えた。
そのほか、国民民主党は小池都政に一定の理解を示している。東京・生活者ネットワークや日本維新の会、れいわ新選組、古い政党から国民を守る党は、都政を厳しく評価する立場だ。
関連キーワード
からの記事と詳細 ( 連携か、対立か 各党派と小池知事との関係は? 東京都議選 - 東京新聞 )
https://ift.tt/35SYmsl
No comments:
Post a Comment