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Tuesday, June 1, 2021

日本株は自動車や陸運高い、通信やサービス安い-指数方向感欠く - ブルームバーグ

東京株式相場は続落。経済協力開発機構(OECD)の2021年の世界経済成長予想は新型コロナウイルス感染拡大からの力強い回復を示した一方、日本はワクチン接種の遅れなどから下方修正され欧米や中国との格差が広がっているのが背景。情報・通信や医薬品、サービスなどが安く、自動車や鉱業などは高い。

  • TOPIXの午前終値は前日比5.81ポイント(0.3%)安の1917.17
  • 日経平均株価は166円11銭(0.6%)安の2万8693円97銭

市場関係者の見方

しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長

  • 英米が休場で材料不足感があるなか、月末月初のリバランスに需給要因が出ており、月初は機関投資家も動きやすい
  • OECDの2021年の世界経済成長予想が上方修正されたことは外需企業の多い日本株にとっては良いと思うが、日本の感染状況が落ち着かないと海外投資家は日本株を買うよりは欧州の方がまだ良いとなる
  • TSMCの日本拠点については悪い話ではなく、イビデン株などが上昇し日経平均の支えになっているが、期待先行である程度短期的な売買の材料にしかならないだろう

大和証券投資情報部の石黒英之シニアストラテジスト

  • 日本企業は半分以上海外で稼いでおり、OECDの世界経済成長予想が上方修正されたことは、グローバル景気敏感の日本株にとってはポジティブ
  • 世界経済全体が正常化に向かうなか、自動車をはじめとした景気敏感株を見直す動きが指数を支え、TSMCの日本での技術開発が発表され、半導体製造装置などの関連株はしっかりしそう

東証33業種

上昇率上位 鉱業、繊維製品、輸送用機器、空運、非鉄金属、金属製品、水産・農林
下落業種 医薬品、鉄鋼、サービス業、情報・通信、食料品

背景 

  • 全産業設備投資7.8%減、4期連続マイナス- 1~3月法人統計
  • OECD、世界成長率予想5.8%に上方修正、急回復で地域格差拡大も-日本は0.1ポイント下方修正
  • TSMCが日本で先端半導体の実装技術開発、旭化成やイビデンと連携
  • きょうのドル・円相場は1ドル=109円40銭近辺で推移、前日の日本株終値時点は109円74銭
  • 米国市況】ユーロや豪ドルが上昇-株・債券・商品は休場
TOPIXの推移

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