[東京 1日 ロイター] - 菅義偉首相は1日の衆院予算委員会で、同日辞職した山田真貴子内閣広報官が首相の長男らから高額接待を受けたのは、当時総務相だった菅氏の息子だったからではないかとの質問に対して「因果関係は分からない」と述べた。
山井和則委員(立民)への答弁。
<菅首相「人事は感情でなく政策」>
山井委員は、山田氏が7万円を超える高額接待を放送事業会社の東北新社から受けたのは、菅首相にも責任があると主張。山田氏は野党側から辞職要求が出ていたが、1日付で入院を理由に辞職した。山井委員は菅首相に対し、山田氏に謝罪したかどうか質問し、菅首相は「私が答弁することではない」と述べるにとどめた。
山井委員は菅首相が自身の著書でNHK改革に反対した総務官僚を更迭したと記述している箇所を引用し、菅氏が人事権によって官僚の忖度を誘発してきたと主張。菅首相は「官僚の左遷など、人事を感情で行ったことはない。人事は政策で決めている」と反論。「公約したNHK改革に反対する人を(担当ポストに)置いておいていいのか」、「政策の方向性は政治が決めるべき」などと強調した。
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