オーストラリアが貿易の落ち込みを警戒している。中国との関係悪化や干ばつ後の長引く影響に伴う不確実性が、農産物輸出を下押しするとみている。
豪州農業資源経済科学局(ABARES)がまとめた報告書によれば、2020-21年度の農産物輸出額は7%減の447億豪ドル(約3兆4500億円)と、5年ぶりの低水準となる見通し。9月時点では 10%減を想定していた。
中国が豪州の主要商品の輸入停止へ、報復措置で緊張高まる-関係者
ABARESのエグゼクティブディレクター、スティーブ・ハットフィールドドッズ氏は「中国とのワイン貿易や園芸セクターの労働力不足など年度内に引き続き注視すべき多くのリスクがある」とコメントした。
ABARESの主な見通しは以下の通り。
- 20-21年度の農業生産額は7%増の650億豪ドル
- 干ばつからの回復途上で家畜と繊維の生産・出荷が限られ、家畜輸出額は19.5%減の216億豪ドル
- 世界の大麦価格は15%上昇し1トン=210米ドルとなる可能性
- 豪州産ワインの対中輸出が減り、ワイン在庫が年度内に増加する公算が大きい
原題: Australia Sounds Alarm on Trade as China Row Slams Farm Exports(抜粋)
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