- 2020/05/28
- Motor Fan illustrated編集部
IODPは、ツールに依存せずに、シミュレーションモデル、テストベッド、データ、デバイスなど、バーチャルとリアルの様々な要素をつなげることで、既存資産を最大限活用した拡張性の高いモデルベース開発環境を構築します。IODPにより、システム検証の前倒し、柔軟な新技術導入、ノウハウの組織全体での共有が可能となります。
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モデルベース開発支援環境IODP
燃費・排ガス対策や電動化、自動運転など、自動車開発に求められる技術要求はとどまるところを知りませんが、最終的に市場での成功を決めるのは個々の要素技術ではなくクルマとしての性能であるため、いかに車両全体での連携を実現する開発環境を構築するかが重要です。しかし、実際には各々の部署が各々の開発段階で異なるツールを使用しているため、車両として統合する際に多大な労力を強いられているのが現状です。
この対策として、例えばPLMなどの大規模データ管理システムを用いて、関連する個々のデータを一括して管理する方法が考えられますが、既存のツールがサポートされていない場合はプロセスの再構築やツールそのものの置き換えが必要になるなど拡張手段が限定され、またモデルやデータに内在するノウハウを失うおそれが生じるなど、多くの課題が想定されます。
この根本的な問題に取り組むため、AVLは既存資産を最大限活用する統合方法として、IODP(Integrated and Open Development Platform)を提唱しています。IODPは、ツールに依存せず、シミュレーションモデル、テストベッド、データ、デバイスなど、バーチャルとリアルの様々な要素をつなげることで、拡張性の高い全く新しいモデルベース開発環境を構築します。IODPにより、システム検証の前倒し、柔軟な新技術導入、ノウハウの組織全体での共有など、多くのメリットが生まれます。
IODPは次の4つのソリューションで構成されています。
■ Model.CONNECTTM
Model.CONNECTTMは、異なるシミュレーションツールで作成された様々なコンポーネントあるいはシステムモデルの連成を実現し、開発初期段階での車両性能検証をサポートします。
■ Testbed.CONNECTTM
Testbed.CONNECTTMは、シミュレーションモデルとテストベッドを一つのシステムとして接続し、実機がないコンポーネントのバーチャルによる代用、あるいはコンポーネントモデルを実機に替えての精度向上など、要求に応じた柔軟な試験環境を実現します。
■ Data.CONNECTTM
Data.CONNECTTMは、異なるデータソースからのデータを、基のデータはそのままに有機的に関連付けます。ユーザは、各々の開発チームが日々生み出す膨大な結果・解析データから、多くの知見を得ることができます。
■ Device.CONNECTTM
Device.CONNECTTMは、最高度の安全性とセキュリティを確保した独自のデータ送受信技術により、グローバルに分散した車両やデバイスとデータセンターとの双方向通信を実現します。
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May 28, 2020 at 02:34PM
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エイヴィエルジャパン:バーチャルとリアルをつなぎ、拡張性の高いMBDを構築するIODP - MotorFan[モーターファン]
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