台風19号は12日夜から13日未明にかけて、東海と関東、東北地方を縦断して太平洋上に抜けた。東日本各地で記録的な大雨となり、国土交通省の午後6時過ぎの発表で、全国21河川の24か所で堤防が決壊した。読売新聞社の午後7時現在のまとめによると、栃木県や福島県など10県で26人が死亡、23人が行方不明となっている。長野市や福島県本宮市などでは多数の住宅が浸水した。
国交省によると、堤防が決壊したのは千曲川(長野県)や都幾川(埼玉県)、宇多川(福島県)などで、氾濫は多摩川(東京都)、牛淵川(静岡県)など国管理の24河川と15都県管理の118河川の広い範囲で発生した。千曲川では、長野市穂保地区で堤防が決壊したほか、10か所以上で川の水が堤防を越え、周囲が浸水した。
相模原市緑区の串川では、同区の女性(39)と長女(11)が中州で倒れているのが発見され、いずれも間もなく死亡が確認された。一家4人で車ごと川に転落した可能性があるとみて、警察が残る2人を捜索している。群馬県富岡市では、住宅2棟が裏山の土砂崩れで全壊し、男女の計3人の死亡が確認された。負傷者は全国で190人に達している。
総務省消防庁によると、13日正午時点で、関東、甲信越や東北を中心に全国で約23万人が避難した。
経済産業省のまとめによると、13日午後5時現在、全国で約16万6220戸が停電している。「計画運休」を実施した首都圏の鉄道各社は、13日午後までにおおむね運転を再開したが、一部では線路の土砂流入により終日運転を取りやめた。
台風の中心は関東や東北の太平洋側を通ったが、中心から北側に発達した雨雲があったため、被害も内陸の広い範囲に広がった。
気象庁によると、13日午後3時までの48時間雨量は、神奈川県箱根町で1001ミリ、静岡県伊豆市で760ミリに達した。いずれも年間総雨量の3~4割。全国71か所で観測史上1位を更新した。台風は13日正午頃、温帯低気圧に変わった。
気象庁は12日夕から同日夜、東京や埼玉など12都県に大雨特別警報を発表。13日未明には岩手県にも同警報が発表され、同日午前までに順次解除された。
2019-10-13 10:54:00Z
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