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Wednesday, March 9, 2022

アップルが発表した「Mac Studio」と「Studio Display」は何が革新的なのか?| - @DIME

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世界で最もパワフルなチップである新しいM1 Ultraを搭載

Appleから新しいMacのデスクトップとディスプレイであるMac StudioとStudio Displayが発表された。

まずMac StudioはM1 Maxと、パーソナルコンピュータ用として世界で最もパワフルなチップである新しいM1 Ultraを搭載。デスクの手の届く範囲に置けるわずか19.7 cm四方というコンパクトなデザインに、かつてないレベルのパフォーマンス、幅広い接続性などを備えている。

Studio DisplayはMac Studioと相性は抜群で、どのMacとも美しくマッチングできる。機能面では広々とした27インチ5K Retinaディスプレイ、そしてセンターフレームに対応した12MPの超広角カメラ、空間オーディオに対応した原音に忠実な6スピーカーサウンドシステムを搭載している。

Mac StudioとStudio Displayは8日から注文可能となり、3月18日(金)よりユーザーへの発送が開始される。

今回の発表に際して、Appleのワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデント、グレッグ・ジョズウィアックは次のようにコメントしている。

「Mac StudioとStudio Displayというまったく新しいMacのデスクトップとディスプレイを発表することは、私たちにとってこれ以上ないほどの喜びです。Mac Studio は、M1 MaxとM1 Ultraによる信じられないようなパフォーマンス、幅広い接続性、ユーザーが必要とするすべてのものをすぐ手の届く範囲に置けるコンパクトなデザインによって、デスクトップを新時代へと導きます。また、Studio Displayは、美しい5K Retinaスクリーン、デスクトップのディスプレイにおいて史上最高の組み合わせとなるカメラとオーディオを備えた、別格の存在です」

Mac Studioの主な特徴

Appleシリコンが可能にする革命的なデスクトップデザイン

Appleシリコンのパワーと効率性により、Mac Studioは高性能デスクトップの姿を刷新する。Mac Studioの内部のあらゆる要素は、M1 MaxとM1 Ultraのパフォーマンスを最適化するよう設計されており、同社では、デスク上に置ける形状で、かつてないほどのパワーと性能を生み出すと、説明している。

1枚のアルミニウムの押し出し加工で作られ、 わずか19.7 cm四方の設置スペース、たった9.5 cmの高さのMac Studioは、ほとんど場所をとらず、大半のディスプレイの下にちょうどよく収まる。

Mac Studioは革新的な熱設計も備えており、並外れたパフォーマンスを実現。両側にある送風機の独自システム、精密に配置したエアフローチャネル、筐体の後部と底部に設けられた4,000個以上の穴により、空気を内部の部品へと導き、高性能チップの冷却を手助けしていく。

そして、Appleシリコンの効率性により、Mac Studioは最も負荷の高いワークロードにおいてさえも、驚くほどの静音性を実現している。

M1 MaxとM1 Ultraによる革新的なパフォーマンス

Mac Studioは、M1 MaxかM1 Ultraのいずれかを搭載し、並外れたCPUおよびGPUのパフォーマンス、他のどのMacよりも多いユニファイドメモリ、他のデスクトップが実現できない新たな機能が提供される。

M1 Maxによってユーザーはクリエイティブなワークフローを新たなレベルに引き上げることが可能。さらなる演算能力を必要とするユーザーに対しては、Appleシリコンの次の大きな飛躍であるM1 Ultraが、Mac Studioに新たなパフォーマンスをもたらす。

M1 UltraはM1 Maxを土台としたもので、2つのM1 Maxチップのダイを相互接続し、かつてないレベルのパフォーマンスと能力を持つシステムオンチップ(SoC)を作る、まったく新しいUltraFusionアーキテクチャを装備。パーソナルコンピュータ用チップでは史上最多となる1,140億個のトランジスタを搭載している。

M1 Max搭載Mac Studioによって実現したこと〜まとめ

・10コアプロセッサ搭載の最速27インチiMacよりも最大2.5倍高速なCPUパフォーマンス。
・16コアXeonプロセッサ搭載のMac Proよりも最大50パーセント高速なCPUパフォーマンス。
・27インチiMacよりも最大3.4倍高速で、最も人気の高いグラフィックカードを搭載したMac Proよりも3倍以上高速なグラフィックパフォーマンス。
・27インチiMacよりも最大7.5倍高速で、16コアMac Proよりも最大3.7倍高速なビデオのトランスコード。

M1 Ultra搭載Mac Studioによって実現したこと〜まとめ

・10コアプロセッサ搭載の最速27インチiMacよりも最大3.8倍高速なCPUパフォーマンス。
・16コアXeonプロセッサ搭載のMac Proよりも最大90パーセント高速なCPUパフォーマンス。
・28コアMac Proよりも最大60パーセント高速なCPUパフォーマンス。
・27インチiMacよりも最大4.5倍高速で、現在利用可能な最速のMacグラフィックカードよりも最大80パーセント高速なグラフィックパフォーマンス。
・27インチiMacよりも最大12倍高速で、28コアMac Proよりも最大5.6倍高速なビデオのトランスコード。

すぐ手に届く範囲にある接続性

Mac Studioの背面には、ディスプレイや高性能デバイスを接続するための4つのThunderbolt 4ポート、10Gb Ethernetポート、2つのUSB-Aポート、HDMIポート、ハイインピーダンスヘッドフォンや外部のアンプ内蔵スピーカー用のプロ向けオーディオジャックを搭載。Wi-Fi 6とBluetooth 5.0も内蔵している。

また、ユーザーがポータブルストレージなどのデバイスを頻繁に抜き差しするため、より便利に利用できるよう、Mac Studioは前面にもポートを備えている。

2つのUSB-Cポートがあり、M1 Maxは10Gb/sのUSB 3、M1 Ultraは40Gb/sのThunderbolt 4をサポート。また、写真やビデオを簡単に読み込めるよう、前面にSDカードスロットも備えた。

さらに、Mac Studioは、最大4台のPro Display XDRに加え1台の4Kテレビという幅広いディスプレイサポートを提供し、約9,000万ピクセルを実現している。

Studio Displayの主な特徴

スリムなアルミニウムデザイン

Studio Displayは、外枠の狭い、美しいオールスクリーンのデザインを採用。洗練されたすべてアルミニウムの筐体は、薄型デザインに先進的な機能を格納している。

備え付けのスタンドは、最大30度までディスプレイを傾けることが可能。様々な作業空間のニーズに応じ、Studio Displayは傾きと高さを調整できるスタンドのオプションを提供しており、これにはディスプレイの重さを感じさせないカウンターバランスのアームが付属する。

また、VESAマウントアダプタオプションも利用可能で、横向きや縦向きをサポートしているのでさらに柔軟性が向上する。

没入感のある27インチ5K Retinaディスプレイ

Studio Displayは、1,470万ピクセル以上の27インチ5K Retinaスクリーンを備えている。600ニトの輝度、P3の広色域、10億色以上に対応し、見事な精細さで画像を表現。そしてTrue Toneテクノロジーが周囲の変化に合わせて自動的にディスプレイの色温度を調整するため、より自然な視覚体験が可能だ。

業界をリードする反射防止コーティングにより驚くほど低い反射率を実現し、快適さと読みやすさも向上させている。

また、太陽光など強い光源のある作業空間向けに、Studio Displayは革新的なNano-textureガラスをオプションで用意。Pro Display XDRで最初に導入されたNano-textureガラスは、優れた画質を提供しつつ、光を拡散してグレアをさらに最小限にしてくれる。

先進のカメラ&オーディオシステム

Studio Displayは、A13 Bionicチップを搭載し、高度に進化したカメラとオーディオシステムに上質な体験を提供していく。

センターフレームに対応した12MPの超広角カメラも備えている。このセンターフレームとは動き回るユーザーを自動的にフレーム内に収める機能で、これによりビデオ通話で、一段とつながりを感じられるようになるという。

Studio Displayはとりわけノイズフロアの低いスタジオ品質の3マイクアレイを搭載しており、透き通るほどクリアな通話と音声録音が可能。

また、Mac史上最高の、原音に忠実な6スピーカーサウンドシステムも備え、新たなリスニング体験を実現している。

そのシステムの概要は、まず4つのフォースキャンセリングウーファーが歪みを最小限に抑えて力強くはっきりとした低音を生み出し、2つの高性能ツイーターが正確な中音と明瞭な高音を創出。スピーカーは、ドルビーアトモス対応の音楽やビデオのための空間オーディオに対応し、まるで映画館にいるような視聴体験を生み出していく。

シームレスな接続性

Studio Displayには、高速な周辺機器、ストレージ、ネットワークを最大10Gb/sの速度でディスプレイに直接接続する3つのUSB-Cポートを搭載。Thunderboltポートは、ユーザーがStudio Displayや接続されたあらゆる周辺機器を1本のケーブルでMacに接続が可能だ。

その同じケーブルがMacのノートブックに96Wの電力を供給し、Studio Displayによって14インチMacBook Proの高速充電も行なえる。さらに、MacBook Proに最大3台のStudio Displayを接続でき、パワフルな編集卓やアニメーションの作業空間を作ることができる。

macOS Monterey

Mac Studioには、世界で最も先進的なデスクトップオペレーティングシステムの最新バージョン、macOS Montereyが搭載されている。macOS MontereyとM1 Maxまたはパワフルな新しいM1 Ultraを組み合わせることで、画期的なパフォーマンス、セキュリティ、生産性が得られるという。

FaceTimeには、通話をより自然に、実際に近いものにするオーディオとビデオの機能が搭載されている。SharePlayによってMacユーザーはFaceTime経由で体験の共有が可能だ。

「テキスト認識表示」と「画像を調べる」は、役立つ情報を表示するための知能機能を実現するほか、Safariには「タブグループ」によるパワフルなタブ整理が導入されており、「ショートカット」によってMacでも簡単に自動化を実行できる。

「MacにAirPlay」のような連係機能のツールを使うと、複数のAppleデバイス間の連係をさらに向上させることも可能だ。
さらに来週のmacOS Monterey 12.3およびiPadOS 15.4のリリースで、ユーザーは「ユニバーサルコントロール」によって、MacとiPadの間で簡単に作業できるようになり、高い生産性の向上が期待できる。

価格と販売について

・新しいMac StudioとStudio Displayは本日よりapple.com/jp/storeおよびApple Storeアプリケーションで予約注文が開始された。3月18日(金)より、製品の発送と同時に、一部のApple StoreとApple製品取扱店での販売を開始する予定。

・Mac Studioは249,800円(税込)から、学生・教職員価格では224,800円(税込)から提供される。

・Studio Displayは199,800円(税込)から、学生・教職員価格では186,800円(税込)から提供される。

・Touch ID搭載Magic Keyboard(テンキー付き)(20,800円(税込))、Magic Trackpad(15,800円(税込))、Magic Mouse(10,800円(税込))の新しいシルバーとブラックのカラーオプションは、apple.com/jp/storeで販売される。

構成/清水眞希

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