鈴木洋和
荒天だった7月11日、滋賀県守山市内の橋の上で男性(47)が倒れているのが見つかり、翌日に死亡した。守山署によると、原因は落雷の可能性が高いという。落雷の被害の30%は8月に集中しており、気象庁は注意を呼びかけている。
11日午後3時40分ごろ、守山市の川田大橋の歩道に男性がうつぶせで倒れていた。服装はランニングをするようなTシャツとジャージー姿。意識不明の重体だった。翌日、電撃傷(でんげきしょう)による多臓器不全で亡くなった。
電撃傷とは、電気が体を通ることによって引き起こされる損傷だ。守山署は、目撃者がいないため断定していないが、落雷の可能性が高いとみている。現場は長さ約300メートルの橋の上で、周囲に高い建物は無い。
気象庁によると、2005年~17年に国内で起きた落雷による建物や人への被害は1540件で、うち3割の468件が8月に集中している。
雷は平野、海、山など場所を選ばずに落ちる。グラウンドや屋外プールなどの開けた場所や、山頂などの高い場所では人に落ちやすい。鉄筋コンクリートの建物や車の中は比較的安全という。
日本大気電気学会(事務局・近畿大学理工学部内)によると、木の下は危険だ。落雷のとき、木の側面から放電を受ける恐れが高い。落雷による死亡原因の1位は、開けた平地に立っていた場合で、2位は木の下の雨宿りという。
万が一、逃げ込む所が無いときは、しゃがんで両手で頭をかかえ、雷雨の通過を待つ。ただ、嵐の中で、このような姿勢をとるのは難しい。
同学会に所属する近畿大学の森本健志教授は、スマホなどで天気情報を確認し、早めの対応を呼びかける。「雷の音が聞こえたら、そこに落ちてもおかしくない。まだ遠いから大丈夫、とは決して思わず、すぐ安全な場所へ避難してほしい」と話す。
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