東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は31日、観光目的で選手村から外出したとして、大会関係者のアクレディテーション(参加資格証)を剥奪したと明らかにした。プレーブック違反があったとしており、開幕後では初めて。

高谷正哲スポークスパーソン(SP)が「人数、選手か関係者かどうか詳細は明示できない」とした上で「大会関係者で、選手村の中にいた方。剥奪された方は、もう東京2020関係の会場には立ち入ることができません」と“追放”したことを認めた。

前日までに、男子柔道ジョージア代表の2選手が東京タワー観光をしていたという一部報道があった。高谷SPは「個別の事例についてはお応えできない」とした上で「一般論として、選手村から観光目的で外出することはあってはならないと考えています」とのコメントも出した。

管理責任については「各選手団の管理はCLO(各組織のコロナ対策責任者)にお願いしている。所属のアスリートを含む全ての関係者が、適切に登録された用務先だけ行っているかCLOが管理いただくのが本来の形」と答え「剥奪について、関係者だけでなくCLOにもペナルティーが課されるか問われると「そこまで掌握していない」と話すにとどめた。【木下淳】