今年は、年明けに巨人が桑田真澄コーチの就任を電撃発表したり、楽天に田中将大が復帰したりと、ここにきて大きなニュースが相次いでいるだけに、そうした想定外の新戦力や首脳陣が機能するか、チームに溶け込めるかも慎重に見極めたいところ。ファンはどうしても戦力を積み上げて「今年は先発陣が〇勝してくれそうだ」とか、「クリーンアップで100発打つだろう」などと皮算用するが、野球がチーム競技である以上、選手が実力通りに活躍するかは人間関係やチーム運営の巧拙に大きく左右される。 辛口評論で知られる江本孟紀氏は、そうした「プロの眼」が試される取材が思うようにできないことに不満顔である。 「今年は特に各チームの人間関係をじっくり取材したいと思っていたんです。例えば楽天は、田中が復帰して先発陣が充実し、ファンは優勝間違いなしと思っているかもしれませんが、我々は大物の加入で人間関係がうまくいくかが気になります。桑田コーチが入り、出ていくと思っていた菅野智之が残った巨人だってそう。 そうなんだけど、今のところほとんどの解説者はキャンプ取材に行っていません。だって、PCR検査を4日に1度やらないと取材させないとか、滞在しているホテルからは出ずに、食事はコンビニで調達しろとか、細かいルールが課されている。これじゃ、やっとれませんわ。で、口うるさい評論家やOBが来ないというので、球団や選手はやりたいようにやっているだけでしょう。それでどういう結果が出るか、野球を愛する者として心配です」 江本氏も気になるという楽天では、田中の復帰でエースの座を奪われかねない涌井秀章がメラメラとライバル心を燃やしているという。昨年4度目の最多勝を獲得したが、4度の最多勝というのは稲尾和久と野茂英雄しか達成していない大記録である。しかし、年俸は1億6000万円(推定、以下同)。球界史上最高年俸の9億円を手にする田中との待遇格差はあまりにも大きい。 「涌井は2019年に3勝7敗でロッテから戦力外通告され、西武時代の同僚でもあった楽天の石井一久GMに拾ってもらった恩を感じています。昨年の活躍は、石井GMに恩返しするために奮起した面も大きかった。だからこそ、今季は監督になった石井氏を支えるのは自分だという強い自負もあるでしょう。マー君と競って相乗効果があればいいが、例えば開幕投手をめぐって柱同士がいがみ合えばチームは空中分解しかねない」(楽天担当記者)
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