香港証券先物委員会( SFC)は先月、予想外のアシュリー・アルダー最高経営責任者(CEO= 行政総裁)再任を発表したが、それに先立ち中国政府が同氏をSFCトップにとどめるよう提言していたことが事情に詳しい関係者の話で分かった。
経済と政治の混乱が続く中で、外国人投資家から堅実な手腕を発揮しているとみられているアルダー氏続投を中国政府が提案したと関係者は語った。北京側のメッセージがどのようにして香港サイドに伝えられたかについては詳しく触れなかった。
2011年にCEOに就任した英国人のアルダー氏は今年9月に退任する方向だったが、さらに3年間SFCを率いる。
関係者によれば、SFCがすでに正式な後任CEO探しに着手していたことから、アルダー氏再任は上級職を含むSFC職員に驚きを持って迎えられた。一部の職員や投資家は副CEOを務める梁鳳儀氏がアルダー氏を引き継ぐと見込んでいたという。
中国政府が香港の主要人事に口を挟むことは珍しくない。ただ、多く市場参加者がアルダー氏を実務にたけた独立したSFCトップだと見なしていたとしても、北京側が香港への干渉を強めている一例ともなり得る。
アルダー氏再任の発表は、香港に国家安全法制を制定する方針を中国が全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で採択すると表明したわずか数日前だった。
再任決定に関する先月の声明で、香港政府は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で金融市場のボラティリティーが高まっている時期における「リーダーシップ継続」の必要性を指摘したが、アルダー氏再任に中国が何らかの役割を演じたかどうかについては言及しなかった。
IOSCO議長
香港政府は6月12日の電子メールで、「異例の環境下でSFCの仕事を主導し続けるため新たな任期を引き受けてくれたアルダー氏に感謝する」とコメントし、証券先物条例ではSFCトップ人事に関する中国中央政府との協議は必要ではないと説明した。
SFCの報道官はコメントを控えた。中国国務院の香港マカオ事務弁公室にコメントを要請したが今のところ返答はない。
アルダー氏は先週、世界115余りの国・地域が参加する証券監督者国際機構( IOSCO)の議長に再任された。同氏は11日のブルームバーグ・ポリシー・ブリーフィング・シリーズで、「欧米の投資家が完全に周知しているやり方」で香港を機能させ続けることを重視していくと述べた。
原題: China Pushed for Reappointment of Hong Kong’s SFC Chief (1)(抜粋)
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June 15, 2020 at 06:50AM
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予想外の香港証券先物委トップ再任、中国の提案後に発表-関係者 - ブルームバーグ
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