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Friday, February 28, 2020

「支援員足りるか」「感染予防万全か」 学童保育関係者から悲鳴 - 西日本新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大で、政府による全国の小中高校への一斉休校要請から一夜明けた28日、共働き家庭やひとり親家庭の小学生を預かる放課後児童クラブ(学童保育)の関係者は受け入れ準備に追われた。「支援員は確保できるのか」「感染予防は万全か」―。突然の要請に不安や困惑の声が上がった。

 「ただでさえ支援員が足りないのに、きちんと対応できるのか」。福岡都市圏の学童支援員の女性(51)は人員確保への不安を口にした。例年、4月1日からは新1年生も入会するため、より丁寧なケアが必要となる。一斉休校で普段は登録していない家庭からの申し込みが増えれば、支援員の手はさらに不足する。「限られた人数で子どもの安全を守ることに加え、感染予防も考えなければならない。現場はパニックです」

 北九州市の支援員の女性(57)は「学校よりも学童保育の方が感染リスクが高い」と訴える。女性が勤務する学童は長期休暇中は約100人を受け入れる。椅子や机もなく床に座るため、子ども同士の距離は近く、触れ合う機会も多い。学校から離れた住宅街にあり、子どもの声がうるさいとの苦情を受け、窓を開けての換気も十分にできない。

 北九州市立大の楠凡之(ひろゆき)教授(臨床教育学)も「都市部は100人以上の登録があり、新たな登録を受け入れれば感染リスクは増す。感染予防に最大限努力する必要がある」と指摘する。

 福岡市など学校の教室利用を可能にする対策を打ち出した自治体もあるが、対応は各自治体で異なる。

 民間の受け入れ先も準備に追われた。福岡市で放課後や休日に障害児が通う「放課後等デイサービス」を運営する社会福祉法人の理事長(70)は担当職員のシフトを調整した。学校の休校中は昼、夜の食事も提供するため、給食を作る準備も整えた。「あまりにも唐突。預かっている児童数が少ないので対応できたが、多かったら無理だった」

 同市で民間学童を運営する藤川由美さん(57)は長期の預かり期間中、子どもをどう過ごさせるかに頭を悩ませる。「普段は、映画やスケートにも連れて行くが、感染予防のため今回はそうはいかない。毎日どう過ごすか、子どもたちとも話し合って決めたい」と話した。 (本田彩子、郷達也)

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