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Friday, February 28, 2020

学校関係者、募る不安 各自治体、臨時休校へ対応 - 中日新聞

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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため政府が全国の小中学校、高校などの臨時休校を要請したことを受け、県教委は28日、県立高校や特別支援学校に3月2日から春休みまで臨時休校とするよう通知した。県内の各市町の教育委員会に対しても、県立高校と同様の対応を求める通知を出した。

 高校入試の後期選抜は予定通り三月十日に試験、同二十三日に追試験を行う。受験予定者に感染者が出た場合は同二十七日に特別な追試験の実施を検討している。臨時休校中の卒業式は中止し、卒業証書の授与の方法は各校長が判断する。対象は県立高校五校(卒業見込み者数は約三百五十人)と特別支援学校十八校(同約四百三十人)。

 臨時休校の期間については、自治体によってばらつきが出た。桑名や鈴鹿、伊賀市など多くの自治体は三月二日からとした一方、津市は「家庭学習の課題を配布するため二日午前だけ登校してもらう」として同日午後からの臨時休校。

 伊勢市教委も「保護者への通知や児童への説明、家庭学習の課題の準備などに一日以上は時間がかかる」として三日からの臨時休校とした。四日市市も学童保育の受け入れ態勢の準備などに時間が必要だとして、五日から休校とした。

 突然の休校の決定で、学校関係者や保護者には困惑が広がった。

 「急すぎる」と憤るのは高校一年の長男(16)と小学一年(6つ)の長女がいる津市の会社員女性(44)。「ウイルスから子どもを守らなければいけないのはわかる」と理解を示しながらも「夫は絶対に休めないので、自分が週明けから会社を休まなければいけなくなる。もっと事前に連絡をしてほしかった」と、国の対応を批判した。

 四日市市内の中学校の二十代男性教諭は「履修できていない単元や補習はどうするのか。まだ全然、話し合えていないから不安」と話す。二転三転する国の方針に「これ以上変わらないことを祈るばかり」と不安を語った。

 鈴木英敬知事は同日「子どもの命や健康を最優先する観点から通知を行った。感染拡大防止と不安解消の観点からオール三重で取り組んでいく」とコメントした。

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