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Monday, February 24, 2020

加賀藩士と能 関係たどる 前田土佐守家資料館で企画展 - 中日新聞

加賀藩と能の関わりについて記した史料などを集めた企画展=金沢市片町の前田土佐守家資料館で

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 歴代加賀藩主や藩士らが能と関わった史料などを集めた企画展「加賀藩士と能」が、金沢市片町の前田土佐守家資料館で開かれている。上級藩士が宝生流に入門する際に提出した誓詞状や笛の楽譜などもあり、加賀百万石に息づいた能の歴史が紹介されている。

 江戸時代に入り社会が安定すると、大名や上級武士同士が交流の一つとして能をたしなむようになった。加賀藩では当初、金春(こんぱる)流が主流だったが、五代藩主前田綱紀が五代将軍徳川綱吉の手厚い支援を受けていた九代宝生大夫友春に指南役を要請したことをきっかけに宝生流が主流に。その後、家臣も藩主の影響を受けて能を学び、武士だけでなく庶民にも広まった。

 会場には、綱吉が江戸城内で能を舞うので綱紀も能を舞うよう要請があったことを記した記録や、前田土佐守家五代当主直躬(なおみ)が宝生流に入門するに当たって提出した誓詞状(控え)、謡本、笛の演奏で使われた楽譜など四十六点を展示。学芸員の竹松幸香さんは「加賀藩士たちが能を享受するようになった歩みなど加賀宝生の礎が展示品からうかがえる」と話している。

 四月十九日まで、会期中無休。(問)前田土佐守家資料館076(233)1561 (山本淳一)

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