
* * * 千葉県で一人暮らしをする父親に、運転免許証を自主返納してもらえないだろうか。東京都在住の女性は頭を悩ませている。 今年75歳になる父親に、女性は人間ドックをプレゼントした。それで判明したのが緑内障だった。再検査で、一方の目の緑内障は軽症だが、もう一方の目は中等症と診断された。 インターネットで緑内障について調べた女性は、進行した緑内障では交通事故を起こす危険があることを知った。父親は「ちゃんと見えている。運転は問題ない」と言う。主治医からも「緑内障だからといって運転がダメなわけではない。お父さんの今の段階では運転は可能」と言われたが、高齢者による人身事故のニュースを目にすることが増えたこともあり、不安が募る。 緑内障は、目に栄養を与える体液(房水)の排出がうまくいかなくなって眼球にかかる圧力(眼圧)が高くなり、視神経が圧迫され傷つくことで発症する。症状は、視野の欠けや視力低下。傷ついた視神経は元に戻らないので、失った視力は取り戻せない。一方で、軽症のうちに眼圧を下げる点眼薬の治療を始めれば、緑内障の進行を抑えられ、日常生活に支障が出ない状況を保てる。だから早期発見、早期治療と定期検査を含む治療の継続が肝要なのだが、緑内障であることに気づいていない人が圧倒的に多い。 ■気づきにくい視野変化 緑内障の有病率調査「多治見スタディ」に関わった「たじみ岩瀬眼科」(岐阜県)の岩瀬愛子院長によると、同調査で発見された全緑内障患者のうち、89.5%が未診断。緑内障であることを知らなかった。結果的に緑内障の治療が遅れてしまうわけだが、それが招くのは、失明リスクだ。 緑内障は日本人における中途失明原因の1位であり、全体の28.6%を占める。なぜ、治療が遅れるのか? 岩瀬院長は「緑内障になるはずがないと思っている人が非常に多い」と指摘する。緑内障の症状の進行はたいていの場合ゆっくりで、見えない部分が生じていても気づきにくい。
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