ローマ=高野遼、ワシントン=青山直篤 ローマ=疋田多揚、和気真也、北京=高田正幸
新型コロナウイルスや気候変動への対策などを話し合う主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が30日、ローマで開幕した。コロナ下の今回は、中国の習近平(シーチンピン)国家主席やロシアのプーチン大統領がオンライン参加となり、バイデン米大統領は議論をリードしたい考えだ。
しかし、アフガン問題などで傷ついた欧州からの信頼回復が最優先の課題で、まずは足場固めから始めざるを得ないのが実情だ。国内政治での求心力低下も不安材料になっている。
バイデン氏は開幕に先立つ29日夕、ローマでフランスのマクロン大統領と会談してこう強調した。長年の同盟国を持ち上げたのは、最近、欧州の不信を招く出来事が続いたからだ。
米英豪は9月、フランスなどに知らせずに安全保障協力「AUKUS(オーカス)」を立ち上げた。フランスは豪州と契約していた潜水艦建造契約を米英に奪われる形となって猛反発。駐米大使を召還する事態に発展した。
会談場所もフランス側の要望に沿ってローマ市内のフランス大使館に決まった。バイデン氏がわざわざ足を運んで、マクロン氏に配慮する形となった。
約1時間半に及んだ会談で、バイデン氏はオーカスについて「我々のやり方はまずかった」と釈明。マクロン氏も「我々はインド太平洋地域で(米国と)協力する意思がある」として、関係を築き直すことに同意した。
会談後の共同声明では、同地域で欧州が展開する空軍や海軍に対して米国が支援することを盛り込み、中国牽制(けんせい)で協力していくことで足並みをそろえた。
さらにフランスが重視するア…
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