アメリカの外交当局のナンバー2、シャーマン国務副長官が25日から中国を訪問し、王毅外相らと会談します。バイデン政権発足後、外交当局の高官が中国を訪問するのは初めてで、米中の冷え込んだ関係を打開する道筋を示せるかどうかが焦点です。
アジア各国を歴訪しているアメリカのシャーマン国務副長官は25日から2日間の日程で、中国の天津を訪問し、王毅外相や、アメリカを担当する謝鋒外務次官と会談します。
バイデン政権発足後、外交当局の高官が中国を訪問するのは初めてです。
シャーマン副長官は、先に訪れた日本や韓国での会談の結果を踏まえて、中国に対して、南シナ海や人権の問題などで行動を改めるよう強く要求する一方で、北朝鮮問題や気候変動対策などをめぐっては協力を取り付けたい考えです。
これに対して、中国は、主権や安全保障などの問題では一歩も譲歩しない姿勢です。
中国外務省の趙立堅報道官は23日の記者会見で「アメリカには中国に説教したり、強者の立場で中国を相手にしたりする資格はない。われわれは、みずからの主権と安全、発展の利益を断固として守る」と述べました。
アメリカと中国は、ことし3月、アラスカ州で外交トップどうしの会談を行ったものの、双方の主張が真っ向から対立し、冷え込んだ関係が続いています。
今回の会談で、バイデン大統領と習近平国家主席による初めての対面での首脳会談の実現に向けた調整など事態打開への道筋を示せるかどうかが焦点です。
からの記事と詳細 ( 米国務副長官が訪中 冷え込んだ米中関係の打開なるか焦点 - NHK NEWS WEB )
https://ift.tt/3i2afmH
No comments:
Post a Comment