[東京 2日 ロイター] -
<09:17> ドル109円半ばで横ばい、FRB関係者はハト派姿勢崩さず
ドルは現在、朝方からほぼ横ばいの109.53円付近。日経平均は寄り付きから軟調となっているが、為替市場への影響は限定的となっている。米長期金利は1.61%台で安定。
市場からは、米長期金利の停滞の背景に、米連邦準備理事会(FRB)高官メンバーのハト派姿勢を指摘する声が聞かれる。
FRBのブレイナード理事は1日、米国はFRBが掲げる完全雇用と2%の物価目標に向けて進展しているが、依然として根深い問題があり、FRBは早まって金融引き締めを開始すべきではないとの考えを示した。
市場参加者からは「米国の経済回復期待は根強いものの、FRB関係者は依然としてテーパリング(量的緩和の段階的縮小)に対し慎重で、ハト派姿勢を崩さない」(FX会社関係者)との声が聞かれ、このことが米長期金利の上昇を抑える要因になっているとの見方が出ていた。
<07:51> ドル109.20─110.00円の見通し、米金利上昇一服で上値重い
きょうの予想レンジはドル/円が109.20―110.00円、ユーロ/ドルが1.2170─1.2270ドル、ユーロ/円が133.30―134.30円付近。
前日のNY市場では、米ISM製造業景気指数の上昇を受け、ドル指数が上向いた。
主要6通貨に対するドル指数は0.35%高の89.822。ただ5月28日に付け た高値の90.447からは低い水準にある。
米供給管理協会(ISM)が1日に発表した5月の製造業景気指数は61.2と、前月の60.7から上昇した。経済再開に伴うペントアップデマンド(繰越需要)が追い風となった。一方、原材料や労働力不足が影響し、供給が追いついていない構図も顕著となった。
内訳では、雇用が前月の55.1から50.9に低下し、昨年11月以来の水準にとどまった。
現在、ドル/円は109.47円付近、ユーロ/ドルは1.2214ドル付近、ユーロ/円は133.71円付近で推移している。
きょうは、経済指標など手掛かり材料が乏しい中、ドル/円相場は株式市場や米長期金利の動向をにらみながらの展開になる見通し。
ただ、市場関係者からは「米長期金利の上昇一服感からドルは上値を追いづらく、109円台後半まで上昇しても伸び悩みそうで、110円台を維持するのは難しい」(上田東短フォレックス・営業推進室長、阪井勇蔵氏)との声が聞かれた。
米10年債利回りは足元、1.6%台付近で推移している。
一方、世界的なエネルギー需要の回復期待を受けて米原油先物が大きく上昇したことから、豪ドルやカナダドルなど資源国通貨は堅調に推移するとみられている。上田東短フォレックスの阪井氏は「原油高を受けて資源国通貨買いが進む裏で、米ドルは売られやすく、そのこともドルの上値を抑える要因となりそうだ」と指摘した。
主なスケジュールでは、国内では安達日銀審議委員が静岡県金融経済懇談会であいさつ、記者会見を行う予定となっている。海外では、オーストラリアで2021年1―3月期GDP(連邦統計局)、ドイツで4月小売売上高(連邦統計庁)などが発表される予定。
全スポットレート(ロイターデータ)
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欧州スポットレート(同)
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