小学校入学を控えた子ども用のランドセルを選ぶ「ラン活」の早期化と高額化が進んでいる。10年ほど前はお盆時期がランドセル商戦のピークだったが年々早まっており、百貨店や商業施設はゴールデンウイーク(GW)前後のスタートに照準を合わせる。少子化が進む中、軽さや機能性を重視して平均価格も上がっている。
福岡市・天神の博多大丸は今季から、ランドセル商戦の開始を1カ月ほど前倒しして3月17日に設定した。地下1階に特設コーナーを設置して年中組(4~5歳)からのラン活に着目した。GWがあり、実際に購入者になることが多い祖父母世代と話し合える4、5月をヤマ場の一つとみる。
1個あたりの価格が前年より8千円程度上がり、男児用・女児用の平均は7万6千円に上昇した。10万円以上の商品も堅調で、女児用は華やかな装飾があるシリーズなどが人気を集めているという。広報担当者は「素材や風合いは多様化しており、お気に入りに出合ってほしい」と語る。
岩田屋三越はGWに合わせ、今月10日まで福岡市・天神の岩田屋本店本館催事場で約40ブランドを集めた「ランドセルフェスティバル2021」を初開催している。伊勢丹(東京)で開催してきた催事を岩田屋本店にも拡大。従来の3倍となる約600点を集め、中心価格帯は7万円になっている。
情報通信技術(ICT)を活用した新しい学習スタイル「GIGAスクール構想」をにらみ、タブレット端末を収納できるポケット付きの商品に注目が集まる。ランドセル担当の山下美織マーチャンダイザーは「手作りのランドセルは生産量が限られるため、早め早めのラン活をお勧めしている」と話す。
コロナ禍の商戦でもあり、イオン九州(福岡市)は動画投稿サイト「ユーチューブ」を活用し、ランドセルの選び方を解説する映像のライブ配信を初めて実施。ゆめタウンなどを展開するイズミ(広島市)も「ラン活」の専用サイトを開設しており、販売に力を入れている。 (布谷真基)
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