「大和トンネルの西」にできるスマートIC
2021年3月31日(水)、東名高速の横浜町田IC~厚木IC間に綾瀬スマートIC(SIC)が開通します。ETC車のみが利用できるSICとはいえ、東名の神奈川区間に新しいICができるのは、横浜青葉IC以来23年ぶりのこと。上り(東京方面)と下り(名古屋方面)双方の本線へ直結するフルインターです。 【地図】綾瀬スマートICの位置 場所は横浜町田ICから約9.2km、厚木ICから約6.1kmの位置。この区間の上り線は、大和トンネルを先頭とする渋滞がしばしば発生し、国土交通省がまとめる「渋滞ワーストランキング」において渋滞損失時間(混雑により余計にかかる時間)で全国ワーストとされています。 綾瀬SICの位置は大和トンネルの厚木寄りであり、いわば“渋滞真っただ中”のところから降りられるようにはなりますが、渋滞を避けられる、とは言い難いでしょう。 しかし下り線は違います。 東名の神奈川区間の渋滞ポイントは現在、上りも下りも多くの場合、先頭となるのは大和トンネルです。下り線の渋滞は土休日の午前中を中心に発生し、その手前の横浜町田ICや横浜青葉ICの合流部も流れが悪くなり、東名川崎ICや東京料金所近くまで延びることもありますが、根本の原因は大和トンネルにあるといえます。 つまり綾瀬SICを利用すれば、「ここより東側の東名下り線の渋滞は回避することが可能となります」とNEXCO中日本東京支社は話します。
横浜町田ICや保土ヶ谷バイパスの混雑緩和につながる?
綾瀬SICは、綾瀬市域を南北に貫く県道42号線に接続しています。この路線は市内唯一の4車線道路で、南は藤沢市の新湘南バイパス(圏央道の一部)藤沢IC付近にまっすぐ通じています。 神奈川県の厚木土木事務所に以前聞いた話では、綾瀬市だけでなく座間市、大和市、藤沢市北部、また海上自衛隊の厚木飛行場を隔てて東側、横浜市瀬谷区や泉区などからの利用も想定しているそうです。NEXCO中日本東京支社も、横浜町田ICや厚木ICからの利用転換が見込まれるといいます。 特に横浜町田ICは、首都高速神奈川3号狩場線や横浜新道と同ICをつなぐ保土ヶ谷バイパスが接続しており、横浜市街地と東名を行き来するクルマが多い要衝です。交通量日本一とされたこともある保土ヶ谷バイパスの混雑緩和を図るべく、2020年3月には東名と横浜市街地を結ぶ並行路線として首都高の横浜北西線(港北JCT~横浜青葉JCT)も開通しましたが、保土ヶ谷バイパスの混雑ぶりは相変わらずです。 ただNEXCO中日本東京支社によると、道路のネットワークなどを考慮すると、保土ヶ谷バイパスから綾瀬SICへの転換はそれほど見込まれるとは思えないということでした。 なお、綾瀬SICが接続する県道42号線に横浜市方面からつながっている主要道路には、横浜の環状3号線として保土ヶ谷バイパスの下川井IC(横浜市旭区)にも接続している県道45号線や、JR戸塚駅付近から西へ延びる県道22号(一部は長後街道)などが挙げられます。
乗りものニュース編集部
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