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Saturday, March 13, 2021

福井県民、血糖や脂質リスク高い傾向 - 福井新聞

協会けんぽ福井支部が健診結果分析

2021年3月13日 午後5時00分
協会けんぽ福井支部2019年度健診結果の特徴(40~74歳)

協会けんぽ福井支部2019年度健診結果の特徴(40~74歳)

 全国健康保険協会(協会けんぽ)福井支部がまとめた2019年度の福井県内加入者の健診結果(40~74歳)によると、血糖値や中性脂肪が基準値を超えて生活習慣病リスクを抱える人の割合が全国平均より高く、運動不足を自覚している人も多い傾向が明らかになった。被保険者(本人)の受診率は比較的高率だったものの、被扶養者(被保険者の家族)を対象にした特定健診の受診率は22・7%にとどまり、全国平均を下回った。

 協会けんぽの健康保険は主に中小企業の従業員とその家族が加入しており、福井支部の加入者は福井県民の約4割に当たる約29万3千人。そのうち40~74歳で19年度に健診を受けた約9万6千人分のデータを分析して全国平均値と比較し、健康リスクの低い順から全国47支部の順位を付けた。

 生活習慣病予防健診を受けた被保険者は約7万7千人で受診率は63・0%。全国平均(52・3%)を上回り12位となった。一方で特定健診を受けた被扶養者は約6400人で受診率22・7%にとどまった。

 健診結果をみると、空腹時血糖値が基準値を超え「代謝(血糖)リスク保有者」と判定された割合は男性が46・9%で、ここ数年で増加傾向。中性脂肪が基準値超えの「脂質リスク保有者」は男性29・0%、女性11・5%となり、男女とも全国平均を上回った。

 生活習慣に関する問診では▽1回30分以上、軽く汗をかく運動を週2日以上で1年以上している▽1日1時間以上歩く▽同年代の同性より歩く速度が速い―の三つとも「いいえ」と答えた人の割合は男女とも全国平均より高く、自ら運動不足を認識している傾向がうかがえる。「睡眠で休養が十分取れている」の問いに「いいえ」と答えた県内加入者も多かった。

 20歳時と比べ体重が10キロ以上増えた人や、喫煙習慣のある人の割合は、男女とも全国平均を下回った。

 福井支部の担当者は「血糖や脂質の数値が高いまま放置すると、生活習慣病の重症化につながる。早期の発見・治療のために毎年受診し、各事業所で実施する特定保健指導をぜひ利用してほしい」と呼び掛けている。

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