25日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発した。前引けは前日比303円75銭(1.07%)高の2万8709円27銭だった。前日までの4営業日で1800円超下落したため、目先の戻りを期待した買いが入った。前日の米株式市場で景気敏感株が買われた流れを引き継ぎ、東京市場でも景気変動に業績が影響を受けやすい銘柄が買われた。
新型コロナウイルスのワクチン接種拡大などを手掛かりに、非鉄金属や鉄鋼、海運など景気敏感株の買い戻しが優勢だった。前日に大きく下落した中国・上海総合指数が売り先行後に上昇に転じ、投資家心理の支えになった。PBR(株価純資産倍率)が相対的に低い銘柄で構成する東証株価指数(TOPIX)のバリュー(割安)指数は前引け時点で1.8%高と、上昇が目立った。
日経平均は前日終値近辺まで上げ幅を縮小する場面があった。四半期末が接近するなか、「月末にかけて年金基金など複数の金融資産を運用する投資家から、保有資産の構成比率を調整する目的の売りが膨らむとの警戒感が根強い」(国内証券の株式トレーダー)という。決算期末が近づき、国内機関投資家による押し目買いや事業法人の自社株買いが入りにくいとの見方もあり、戻り待ちの売りが出た。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3526億円、売買高は6億4012万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1828、値下がりは310、変わらずは54だった。
三井金や三菱マ、コニカミノルの上昇が目立った。あおぞら銀や国際石開帝石、日本製鉄も高い。ファストリやファナックも上げた。一方、日野自といすゞが下落。ソフトバンクグループ(SBG)や東エレク、アドテストが売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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