3月から、「採用の広報活動」が解禁される。ここから、就職活動が本格化することになる。会社説明会や面談や面接など、事実上の選考が進んでいく。 財務が安定的で平均年収が高い中堅企業ランキング そんな中、新型コロナウイルスの影響で経済活動が疲弊し、打撃を受けた会社も少なくない。こうした状況を踏まえて経済危機にも耐えうる安定性の高い会社を探したい就活生は多いだろう。 財務の安全性を表す指標として自己資本比率がある。自己資本比率は総資産に占める自己資本の割合で、内部留保(利益剰余金)などが多ければこの数字は高くなり、安定しているといえる。逆に借入金(有利子負債)などが多いと、自己資本比率は下がり、経営が揺らぐ可能性が比較的高まる。
■自己資本比率の平均は42.1% 財務省の「法人企業統計調査」(2019年度)によると、金融業を除いた自己資本比率の平均は42.1%だった。業種によって平均は異なるが、自己資本比率が50%以上あれば安定的な会社といえるだろう。 今回、『就職四季報2022年版』(優良・中堅企業版)掲載会社から、従業員数1000人未満で、平均年収700万円超、自己資本比率50%超の企業を抽出した。「経営(財務)の安定性が高く平均年収が高い中堅企業」を紹介したい。就職活動をはじめると、まずは大企業ばかりに目がいってしまうが、中堅企業にも優良で待遇がいい会社は多くある。
なおランキングでは、平均年収が同じ場合は、自己資本比率が高い順に並べている。また持株会社は、グループ採用の場合があり、表記の平均年収とは異なる採用条件になっている場合がある。なお決算期により新型コロナウイルスの影響に違いがあることに注意してほしい。 ■志望業種の中堅会社にも目を向けよう 平均年収1000万円を超すのは、イー・ギャランティ、日本M&Aセンター、ストライク、九州朝日放送、シグマクシスの5社。トップのイー・ギャランティは、売掛債権など企業間取引にともなうリスクを引き受ける信用保証会社だ。2位日本M&Aセンター、3位ストライクは、M&A仲介を手掛けている。
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