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Sunday, January 10, 2021

2021年の世界はどうなる?米中関係の行方 - TBS NEWS

 去年は激しい対立が続いた米中関係。共産党創設100年という節目を迎える中国は、今年、バイデン氏のアメリカとどう対峙するのでしょうか。

 街中に出て新年を祝う人たち。中国・武漢の映像です。新型コロナの発生が最初に確認された街は元日、華やかな雰囲気に包まれました。

 「私たちはコロナを抑制できた。外国よりずっといい。外国人は今中国に逃げたいと思っている」(武漢市民)
 「ロックダウンは必要だと思う。経済をある程度犠牲にして、より多くの人の安全を保証することがもっと大事だと思う」(武漢市民)

 1年前はコロナの感染拡大で苦しんだ武漢の市民も、既に自信を取り戻しているように見えます。

 「中国は、世界の主要経済国の中で先んじてプラス成長を達成した」(習近平国家主席)

 習近平国家主席は恒例の新年を祝う演説でこう述べ、新型コロナからの回復を強調、すべての国民が「英雄」だと称えました。しかし、外交関係に目を向けると、去年は新型コロナの初動対応や香港の国家安全維持法施行などをめぐり西側諸国との関係が悪化。今年の課題は、何といっても「国交樹立以来、最も厳しい」とするアメリカとの関係です。

 まもなく大統領に就任予定のバイデン氏とどう向き合うのか。政府に助言する機関にも所属する中国の外交の専門家は、バイデン政権の対中政策についてこう分析します。

 「アメリカのハイテク技術への圧力は緩和されないだけでなく、むしろ強化されるだろう。いかに世界の経済成長を早急に回復させるか、また気候問題などさまざまな分野で両国が協力できると思う」(北京大学国際関係学院・賈慶国 教授)

 ハイテク分野での中国への圧力を警戒する一方、“国際協調”を重視するとしているバイデン政権とは協力できるとも指摘します。また、中国の外交では「大国」と「周辺」という言葉がよく使われますが、「大国」のアメリカとの関係の中で「周辺」の日本が果たす役割も大きいと言います。

 「日本は中国とアメリカの間の橋渡し的な役割を果たすことができる」(賈慶国教授)

 日本に対しては、こんな期待もにじみます。
 「習主席は近いうちに日本を訪問する可能性がある。2021年は絶対に行くと思う」(賈慶国教授)

 新型コロナの影響で延期になった習主席の訪日。日本側は「新型コロナを収束させることが優先で、日程調整する段階にはない」としていて、両国の間で温度差も感じられます。

 「(私たちは)必ず中華民族の偉大なる復興を実現できる」(習近平国家主席)

 今年は習近平指導部が掲げる「中華民族の偉大なる復興」の実現を目指す共産党創設100年の節目の年。中国としては、日本など「周辺」の国との関係を深めることで「大国」アメリカによる“中国包囲網”にくさびを打っていきたい、そんな1年になりそうです。

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