一見魅力的な製品だが、果たして買って大丈夫といえるのか。製品チェックに秀でた識者が良しあしを一刀両断する。今回は、10万円を超える高級Chromebookの使い勝手を評価する。
※日経トレンディ2021年2月号の記事を再構成
Chromebookの注目度が、この1年で急速にアップしている。大手家電量販店には専用のコーナーも設けられるようになった。コロナ禍によって、テレワークなどで使える端末の1つとして期待されたのは間違いない。さらに、OSを提供しているGoogleも販促に力を入れている。2020年にテレビCMを見た人も多いだろう。
HP Chromebook x360 13c 日本HP
実勢価格12万8000円~(税別)
●本体サイズ/幅295×奥行き216.9×高さ16.7ミリメートル
●重さ/1.36キログラム
●画面/13.5型タッチパネル液晶(1920×1280ドット)
●CPU/Core i3-10110U(2.1GHz)
●メモリー/8GB
●SSD/256GB
●無線接続/Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、W-WAN
●バッテリー駆動時間/約12時間
Chromebookは、ウェブブラウザーを基にした「Chrome OS」を搭載するノートパソコン端末だ。最大の特徴は、低スペックな製品でも快適に使えること。「どんなモデルでも10秒以内で起動し、メーカーが違っても同じように使える」(日本HPコンシューマービジネス本部の森谷智行プロダクトマネージャー)のがChromebookだ。
Chromebookは14年から日本で販売されているが、長らく「安くてそこそこ使えるが、本格的に仕事に使うのは難しい」というイメージが強かった。しかし最近は、日本でも「GIGAスクール」構想でChromebookが選択可能になるなど、文教向けで存在感が増しており、Core i3などの高速CPUを搭載した製品も増えた。最新のChromebookはどこまで使えるのか、改めて検証する。
Chromebookメーカーの中でも、日本HPは高性能なタイプに力を入れている。今回の「HP Chromebook x360 13c」も税別で12万8000円からと、Chromebookとしてはかなり高価だ。「12・5型以上の画面を備えた、ミドルクラス以上のChromebookに力を入れている。新製品は、より高度な作業もできるハイエンド製品として企画した」(森谷氏)
さすがに性能は高い。今回テストした最廉価モデルでもCPUは第10世代のCore i3を採用。最上位機はCore i7でメモリーは16GBという、下手なWindowsパソコン顔負けの構成だ。CeleronやPentiumを搭載する安価なChromebookとは大きく違う。試用したCore i3モデルでも、手元にある3万円クラスのChromebookとは比較にならないほどレスポンスが良かった。
Chromebookは、インターネットに接続してウェブアプリを使うので、レスポンスは通信速度に依存するように思う。だが、高速なスマホでウェブを見るとテキパキと動作するのと同じで、やはりCPU性能でも違いが出る。写真やビデオを編集したり、ゲームをしたりすると、高速なモデルの方が明らかに作業しやすい。
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