反体制派からメディア、司法に至るあらゆる方面で中国が締め付けを強化し変容する香港で、証券取引所を運営する 香港取引所の新たなトップ選びが難航している。
李小加(チャールズ・リー)最高経営責任者(CEO)は契約終了まで1年余りを残した5月、退任の意向を 表明。史美倫(ローラ・チャー)会長との関係がうまくいっていなかったと、事情に詳しい複数の関係者は話していた。米銀JPモルガン・チェースの中国部門会長を務めた経験がある李氏は昨年、「一国二制度」を巡る発言で謝罪を迫られた。
香港取引所CEO、一国二制度巡る発言で謝罪-週初には欠陥を指摘
意向表明から7カ月余りが過ぎ、李CEOが契約終了を前に退任する今月31日が近づいても、正式な後任は見つかっていない。取締役会は中国とうまくやっていける候補者と国際派の候補者のどちらを優先させるかで意見が割れていると関係者は語る。
関係者1人によると、中国とのつながりが深く、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官とも親しいチャー会長は、中国政府の利益に貢献し、本土の取引所との競争を回避するのが香港取引所の役割と考えている。
HSBCホールディングスのアジア太平洋地域の銀行部門共同責任者を務める劉哲寧氏のほか、来年1月1日に香港取引所の暫定CEOに就任するカルバン・タイ最高執行責任者(COO)らが次期CEOの候補に挙がっている。
劉氏はコメントを控えた。タイ氏のコメントも得られなかった。
香港取引所の広報担当は電子メールで、グループの次期CEOの選考プロセスは「明確なコミュニケーションと透明性」を備えた取締役会によって進められており、プロセスが終了した時点で詳細を発表すると説明。「ゴシップや臆測」についてはコメントしないとしている。
原題:
Hong Kong Exchange Is Finding It Tough to Appoint a New CEO (1)(抜粋)
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