(株)曙設備工業所
一元化された事業推進
1982年2月に、総合設備工事会社として設立された(株)曙設備工業所。現代表取締役・野田弘之氏は、3代目となる。同社の事業は、人々の生活に不可欠な水と空気にまつわるもの。生活の場である建築物の快適さを実現し、安心安全な環境づくりに寄与するのが同社の使命だ。
同社は、マンション建設の設備工事では常時その名が出るほど、代名詞的な存在となっている。さらにマンションだけでなく、公共・教育・商業および医療関係の施設など、幅広いジャンルで施工実績を有する。
同社の受注体制については、「独自性」が高いことでも知られている。
独自性の内容とは、各ゼネコン各社および設計事務所に対して、設備設計とセットで施工の企画提案を実施するというもの。設備部門の設計業務を同社が全面的に引き受けることにより、ゼネコンや設計事務所の業務が省力化される。こうした企画力はゼネコンや設計事務所にとって高い効率性と品質の業務推進となり、重宝されている。
また同社の設計業務は、その実績から信用と信頼を得ているため、設計事務所の取引先であるマンション・デベロッパーを紹介され、さらにマンションを施工する地場ゼネコンなどからの受注も取るようになった。同社が有する技術とノウハウを最大限発揮し、一元化された事業モデルを体現化し続けているのだ。
「利他の心」での経営
同社が、マンション建設の設備工事における代名詞的存在になったきっかけは、2008年9月に起こったリーマン・ショック。世界的不況の影響でマンション販売不振に陥っても、同社は変わることなくマンション建設物件の受注を継続した。不況時にもかかわらず同社の協力専門会社と職人ら「仲間」のために、野田代表が先頭に立って受注活動に力を注いだ。同社が不良債権を抱えて苦戦した時期でも、「仲間」のために、奮闘し続けたことは、自社の利益より利他を最優先させた同社と野田代表の「義理」を重んじる人柄ゆえ。
常日頃から野田代表は、「どんな時代・状況でも、ゼネコン・設計会社・デベロッパー・専門工事会社と職人の皆さん、そして我が社の社員は仲間です。私はいかなる時も仲間を大切にすることが最優先しており、この考えは将来も不変です。我々の役割は、安定した受注を続けること。安定した受注により、仲間が適正に稼げる仕事ができる機会を創出することです。安定した受注を継続させるには、我々が品質の高い企画提案から設計・施工監理に至るまで実践していくことです」(野田代表)。
野田代表が実践する、「利他の心」での経営。仲間とともに仕事をつくり上げて、利益と喜びを分かち合い、ともに成長・進化する─。野田代表の理念は、同社内そして協力専門工事会社と職人らに、着実に継承されている。1棟100戸前後から500戸規模の中〜大規模のプロジェクトが同社に任される理由は、他をないがしろにしない同社に対する高い信頼の証である。
同社は20年1月、西日本シティ銀行が引受先となり、寄付・SDGs 認証支援型、地域応援私募債「つなぐココロ」1億円を発行した。同行によると、「九州地域の未来を担う子どもたちの学びや成長を支援する目的で、当行が寄付金を拠出し、地域の学校などへ図書やスポーツ用品などの物品を寄贈する機能が付いた社債」と位置付けている。同社は同年6月に、地元の小学校へ寄付するなど、地域振興の活動を実行している。
永続する企業へ
同社の人材採用および人材育成は、毎期そして通年で積極的に行われている。新卒および中途採用は、毎期4〜5名行われる。「人材の活性化は、我が社においても非常に重要です。地道に高校・専門学校・大学へ足を運びながら、仕事のやりがいなど我が社の方向性を明示しています。興味をもっていただいた学生には、インターンシップを活用して実際仕事に取り組んでもらい、お互いを理解したうえで、採用となります」(野田代表)。
中途採用においては、業界未経験者を積極的に採用しており、幹部候補の社員も存在する。新卒者・業界未経験者教育については、「3年間は研修期間として面倒を見ます。通常一人前の技術者になるには5~10年の時間を要します。我が社は40名の少数精鋭の体制です。よって各人3年間で1人立ちできるように、現場での仕事のなかで教育を行います。4年目からは、『自身で仕事をつくり、自らが稼ぐ』という自立した仕事の構築を行います」(野田代表)。
手厚い教育制度のなかでは、1、2級管工事施工管理技士および給水装置工事主任技術者の資格取得を奨励し、それらの援助を実施している。
「我が社では現場の仕事から学んでいきます。伸びる社員は、自ら貪欲に学ぼうとするする人物です。地道に努力する者は必ず成長しますので、そういった人材を全力で支援する風土が当社にはあります。高みを求める社員には、最高の機会を提供し続けます」(野田代表)。
さらに同社には、60代や70歳を超える社員も元気に勤めており、熟練されたノウハウ・知的財産を、次世代へ伝授する「教育」もある。
8月11日に本社事務所の増築が竣工した。50年、100年、そしてさらに先を見据えた「永続する企業」への準備が着々と進む。新型コロナウイルス禍など先行き不安な社会動静のなかでも、同社はぶれずに使命をはたし続ける。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:野田 弘之
所在地:福岡市早良区田村4-15-10
設 立:1982年2月
資本金:6,000万円
TEL:092-801-7247
URL:http://kk-akebonosetsubi.com
<プロフィール>
野田 弘之(のだ ひろゆき)
1952年8月生まれ。学卒後、71年6月、神林工業(株)に入社。83年に(株)曙設備工業所入社。87年9月に取締役に就任。92年5月、代表取締役社長に就任。
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