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Thursday, May 28, 2020

米中緊張激化の一途へ、関係の基盤崩壊-「出口車線なし」と識者 - ブルームバーグ

A security volunteer stands in front of an outdoor screen showing live coverage of the closing session of the National Peoples Congress (NPC) in Beijing on May 28, 2020.

Photographer: WANG ZHAO/AFP

トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が共に、新型コロナウイルス対策の不備で揺らいだ国内の支持を強化しようと注力する中、米中関係の基盤は急速に崩れつつある。そして両国とも政府内に関係悪化を食い止めようとする動きはほとんど見られない。

  米国では議会がトランプ大統領に対し、香港の統制強化や新疆ウイグル自治区のイスラム教徒少数民族への人権侵害を巡り中国に制裁などの措置を講じるよう圧力を加えている。一方、中国は香港の「国家安全法」制定のプロセスを進める傍ら、米国が制裁を科せば報復すると警告している。

  ポンペオ米国務長官は27日、香港の自治が失われたとする米国としての判断を示し、トランプ大統領は28日、中国に関する米国の新たな政策を29日の記者会見で発表すると明らかにした。

  米中は新型コロナの発生源や次世代通信規格5Gネットワーク、台湾問題、在米の 中国人大学院生や研究者などの問題でも対立。さらに南シナ海での軍事的緊張や企業の投資規制、記者の査証規制といった問題もある。1月に合意した米中第1段階貿易合意は一段と危機にひんしている。

  トランプ大統領は11月に大統領選を控える一方、2022年には習主席にとって3期目のかかる共産党大会が開催される予定で、両首脳は新型コロナで打撃を受けた国民へのアピールを強めている。米中が「新冷戦」状態に入ったかどうかを巡る議論は今後数カ月、活発化する見込みだ。

  ローウィー研究所(シドニー)の上級研究員で「中国共産党 支配者たちの秘密の世界」の著者リチャード・マクレガー氏は、「米中には現在、出口車線はない。その理由は明白で、共にそれを望んでないからだ」と指摘。「米国は現在、強硬姿勢で中国に追い付きつつあると実感しており、こうした議論は大統領選挙の年でもあることから強まる一方だろう。一方、習主席の中国は後退はあり得ないことがあらかじめ決まってる」と説明した。

原題: U.S.-China Tension Only Set to Get Worse: ‘There Is No Off Ramp’(抜粋)

Trump Says He’ll Announce China Moves in Friday News Conference(抜粋)

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