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Tuesday, February 25, 2020

中国浸透阻止へ関係誇示 海洋進出に警戒感―インド - 時事通信ニュース

2020年02月26日07時25分

 【ニューデリー時事】インドはトランプ米大統領の初の訪印で、中国けん制を念頭に置き、「自由で開かれたインド太平洋」戦略を共有する米国との密接な関係を誇示したい考えだ。背景には、対印融和を演出しつつ、インド周辺国や周辺海域への浸透を着々と進める中国への警戒感がある。
 国立ネール大のアミタブ・マトゥー教授は、22日の地元紙ザ・ヒンドゥーへの寄稿で「米国の存在がなければ、インド太平洋地域(の国々)は、いや応なしに中国の属国になってしまう可能性がある」と警鐘を鳴らした。
 中印両国は2017年、国境地帯で両軍が2カ月以上もにらみ合う緊張状態を経験した。その後、18年4月の非公式首脳会談を機に関係融和を演出してきたが、インドは警戒を緩めていない。
 中国の習近平国家主席は昨年10月に訪印し、モディ首相と関係深化を進めることで合意した。しかし、その足でインドの隣国ネパールに向かい、インフラ整備支援などを表明。ネパールとの密接な関係を見せつけた。
 昨年11月には、インド洋のシーレーン(海上交通路)の要衝に当たるスリランカで、親中派のラジャパクサ政権が誕生。現在でさえ、「インドの排他的経済水域(EEZ)内に中国の調査船が現れている」(インド海軍のシン参謀長)中、スリランカが中国の海洋拠点になるのではないかという懸念は根強い。
 インドは、昨年1月の共和国記念日の際にトランプ氏の訪印を打診したものの、交渉途中で断られた経緯がある。2年越しの訪問実現はインドにとって悲願だった。

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