フランスのジャンイブ・ルドリアン外相は６日、国民議会（下院）の公聴会で、召還していた駐オーストラリア大使を復帰させると明らかにした。米英豪の安全保障協力枠組み「ＡＵＫＵＳ（オーカス）」発足に伴い、豪州がフランスとの潜水艦共同開発計画を破棄したことに抗議して召還したが、悪化した関係の修復へ向けた第一歩となる。
ルドリアン氏は、「豪州との関係を再構築し、我々の利益を守る」と語り、「太平洋地域に関与し続けるという決意には何の影響もない」と強調した。また、フランスが欧州連合（ＥＵ）の議長国を務める来年前半に、パリでＥＵとインド太平洋地域諸国の首脳を集めた会議を計画していることも表明した。
（パリ支局 山田真也）
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