新型コロナウイルスの感染が世界各地で拡大してから約1年半。その間、多くの会社がテレワークを導入しました。ドイツでは今年2月の時点で会社員の49%が毎日または定期的にテレワークをしています(ドイツ連邦労働省の調査結果)。 【写真】これがテレワークの進化形?アメリカではベッドの上が仕事場になるという大胆さ ドイツでは「出勤するよりもテレワークのほうが仕事の効率が良い」と考える人も多く、ミュンヘンの市役所職員の中には「これから市役所に物理的に自分の席がなくてもいい。ずっとテレワークのままでもいい」と語る人もいるほどです。 でもテレワークも良いことばかりではありません。最近ドイツでは「テレワークで疲労する社員」のことが話題になっています。
ドイツでは昨年春、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、厳しい外出制限が設けられました。その影響で、多くの企業がテレワークを導入しました。 州によっては保育園や幼稚園が閉鎖され、感染防止の観点から祖父母やベビーシッターの助けを借りられないなか「家の中で幼い子供の面倒を見ながらテレワークをしなければいけない人」も多くいました。 それでも当初、「この状況は永遠に続くものではないから」とストレスを感じながらも事態を楽観的にとらえている人もいました。「ロックダウン中のホームオフィス」は、誤解を恐れずにいうと「一種のアドベンチャーのよう」だとポジティブにとらえる人もいたのです。 アイスランドやスウエーデンと比べると、コロナ禍になる前のドイツではテレワークの比率こそ低かったものの、テレワークは「革新的でポジティブなもの」として捉えられてきました。 会社に通勤する必要がないことから柔軟に働くことができ、かつ家で子供の面倒も見ることができる――。ホームオフィスは「仕事とプライベートの境目を良い意味で曖昧にし、仕事の効率を上げる」ものとして絶賛されてきました。
実際にドイツ一般健康保険DAKの幹部であるAndreas Storm氏は昨年7月に「ホームオフィスで働く従業員のほうが仕事の効率が高く、ストレスが低いことが分かりました。ホームオフィスは『コロナとの闘い』の面だけではなく、『従業員の精神的なバランス』のためにも有効です」と語っています。 ところが最近、ホームオフィスの問題点も見えてきました。マイクロソフト社がフルタイムで働く3万1千人にアンケートを取ったところ、特にヨーロッパの人がホームオフィスで強いストレスを感じていることが明らかになりました。 ドイツではテレワークをしている人の42%が「毎日、正常ではない疲れを感じる」と回答、37%が「会社の要求が多過ぎて、従業員への配慮が見られない」と答えています。 聞き捨てならないのは「コロナ禍になりテレワークが増えてから、6人に1人が同僚の前で泣いたことがある」と回答している点です。コロナ禍に伴うテレワークで多くの人が精神的に追い詰められていることが明らかになったのです。
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