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Saturday, September 4, 2021

「犬猿の仲」→電話でねぎらう関係 菅氏と小池氏、五輪で「蜜月」に - 朝日新聞デジタル

 退陣に追い込まれた菅義偉首相が在任中、常に意識していたのが小池百合子東京都知事だ。かつては「犬猿の仲」として知られたが、いまや「蜜月」とも言われる関係に変わりつつあった。距離を縮めたのは、コロナ禍で推し進めた東京オリンピック(五輪)・パラリンピックだった。

 3日の昼過ぎ、定例会見を控えた小池氏のもとに菅氏から電話が入った。自民党総裁選に立候補しない意向を伝える菅氏に対し、小池氏は「新型コロナウイルス対策、大変お疲れさまでした」とねぎらった。

 都関係者によると、小池氏に菅氏の不出馬が伝えられたのは、菅氏が表明した3日午前の自民党役員会の直前だったという。この関係者は「菅首相と小池都知事。2人はいまや蜜月の関係を築いたといってもいい」と話す。

 だが、関係者は「1年前は不安しかなかった」とも明かす。

 「菅さんが嫌がらせしてくるなら、東京都は本気で闘いますよ」

 昨年8月末、小池氏に近い関係者は、ある自民党幹部にそう迫った。安倍晋三首相の辞任に伴う自民党総裁選が9月14日に迫り、すでに菅氏の優勢が伝えられた時期だった。

 昨年7月にコロナの第2波が起きて以降、小池氏にとって菅氏の存在は悩みの種となっていた。

 対立が表面化したのは昨年7…

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