
小学生から高校生までの間に読書量が多かった人は、大人になった時に「物事に進んで取り組む意欲」(主体的行動力)や「一時的な記憶力」(認知機能)などが高い傾向にあることが、国立青少年教育振興機構の調査でわかった。機構は「小中高校と継続して読書している人は各種能力が高いことが示された」としている。
調査は2019年、20~60歳代の男女5000人を対象に行った。読書量について、〈1〉小中高を通して少ない〈2〉成長とともに徐々に減少〈3〉成長とともに徐々に増加〈4〉小中高を通して多い――の4グループに分類。その上で、▽客観的、論理的に考える力(批判的思考力)▽何事にも進んで取り組む姿勢や意欲(主体的行動力)▽自分を理解し肯定する力(自己理解力)――を測る質問を出し、各グループの平均点(最高20点)を比べた。
その結果、読書量の多い〈4〉のグループは、〈1〉の少ないグループに比べて批判的思考力が2・42点、主体的行動力が2・22点、自己理解力は2・04点、いずれも高かった。また、大学生97人の認知機能を測ったところ、平均点(最高30点)は〈4〉が最も高い25・56点で、〈3〉が22・25点、〈2〉と〈1〉が20・14点だった。
機構は19年末、同じく男女5000人を対象に、紙の本を読む人の方が電子書籍より主体的行動力などが高い傾向にあるとの結果を速報として公表。今回の調査結果は、同じ調査対象で、読書量の多さが、各種能力にどのような影響を与えているのかをまとめた。
からの記事と詳細 ( 「小中高を通して読書好き」、思考・行動力が高い大人に…男女5000人調査 - 読売新聞 )
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