新型コロナウイルスへの国産ワクチン開発で、難しさが浮き彫りになっている。創薬ベンチャーのアンジェスは開発中のワクチンについて、追加の臨床試験(治験)を始めると発表した。当初は今年中に最終段階となる大規模な治験の開始を目指していたが、方針転換する。現時点で実用化の見通しは立っていない。
追加治験は400人の参加を目標に国内で実施する。これまでの治験と比べて最大4倍の量を投与し、安全性や有効性を調べる。8月に始めて年内には終える。結果がまとまるのは来春以降になりそうだ。それに伴い、数千人規模の最終治験も遅れる見込みだ。
治験を追加する理由について同社は、国内で承認された米ファイザー製、米モデルナ製の予防効果が90%超を示していることを挙げ、より高い効果が必要だとしている。
山田英社長は「(これまでの治験は)失敗ではない。安全性が重要だと思っていたので少ない投与量から進めた」とし、「高用量ワクチンを、製品化に一番近いものだと位置づけて進めていきたい」とコメントした。
同社は、国産では初めて昨年…
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