モデルナの新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は接種を受けた90代の男性が死亡したと発表しました。
死因はくも膜下出血とみられ、接種との因果関係は評価中だとしています。
これは、厚生労働省が23日開いた専門家部会で報告しました。
死亡したのは今月8日にモデルナのワクチンの接種を受けた94歳の男性で、翌日にくも膜下出血を起こしたと国に報告があったということです。
モデルナのワクチンの接種後に死亡が確認されたのは初めてで、接種との因果関係については評価中だとしています。
国内では、今月13日までにおよそ44万回の接種が行われ、これまでのところ、国際的な評価指標でアナフィラキシーに該当する症状は報告されていないということです。
一方、ファイザーのワクチンはおよそ2325万回の接種が行われ、277人が心不全や出血性脳卒中などを起こして死亡したということです。
接種との因果関係についてはいずれも「評価できない」か「評価中」としています。
また、報告された接種後の症状のうち、国際的な評価指標でアナフィラキシーに該当したのは238件で、およそ9万7700回に1件の割合でした。
厚生労働省は、現時点で接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとして引き続き接種を進めていくことにしています。
厚生労働省によりますと、国内では今月13日の時点で、ファイザーの新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた人のうち、25歳から72歳の男女11人に心筋炎や心膜炎の症状が確認されています。
接種を受けた人は1714万人余りで、およそ156万人に1人の割合となっています。
このうち72歳の女性が死亡し、接種との因果関係については「評価不能」としています。
11人のうち、9人は2回目の接種のあとに発症し、8人は男性だということです。
一方、モデルナのワクチンの接種を受けた人で、今月13日までに症状が報告された人はいませんでした。
厚生労働省は「現時点では接種による重大な懸念は認められず、メリットが上回る」として、国内外の情報を注視しつつ、接種を進める方針を決めています。
一方で、「正確な比較は困難だが、若年の男性では接種を受けた人のほうが発症する頻度が高い可能性がある」として、接種後に胸の痛みや息苦しさなどを感じた場合は積極的に医療機関を受診するよう呼びかけています。
からの記事と詳細 ( モデルナのワクチン接種後に1人死亡 因果関係は評価中 |NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB )
https://ift.tt/2UxI1XL
No comments:
Post a Comment