日本株は電子部品などが高い、主力株には売り－ＴＯＰＩＸは一進一退 - ブルームバーグ

東京株式市場でＴＯＰＩＸ（東証株価指数）は小幅に下落。前日の大幅高の反動から海運株が安く、トヨタやソニーといった時価総額の大きい主力株にも売りが出ている。半面、米国の長期金利低下を手がかりに、精密機器や電子部品などの成長株に買いが入っている。

ＴＯＰＩＸは前日比4.68ポイント（0.2％）安の1954.85－午前11時９分時点 日経平均株価は49円31銭（0.2％）高の２万8933円44銭

市場関係者の見方

三井住友ＤＳアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト

• 先週の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）を受けて利上げ前倒しの影響を織り込んだ状況でしばらく材料を探している状況
  • その中で、しばらくは米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の高官発言や、雇用や物価関連の経済指標を一つずつ消化していくことになる
• パウエルＦＲＢ議長があらためてインフレが一過性との認識を示して若干の安心感が出たが、それでも上値は重い

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員

• 日本株は小幅上昇の予想で、米国の長期金利低下や株高を手がかりに底堅く推移するだろう
• ただリフレトレードが一巡したため、経済の正常化が実態として景気指標に出てこない限り、日経平均株価は２万9000円前後でもみ合う状態が続く
• 景気回復期待で買われていた成長株も、ここからは経済の改善スピードや業績改善を慎重に見極める展開になりやや上値は重くなる

東証33業種

上昇率上位	精密機器、倉庫・運輸、鉱業、パルプ・紙、小売、
下落率上位	海運、空運、鉄鋼、証券・商品先物取引、輸送用機器、銀行、不動産

背景

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