水戸徳川家の居城だった水戸城(水戸市)で復元が進められていた二の丸角櫓(すみやぐら)の完成記念式典が二十六日、市立第二中学校などであった。一般公開は二十七日から始まる。
角櫓は高さ九・六メートルで、角櫓から大手門に延びる土塀(全長約四百七十メートル)とともに、二〇一八年三月に着工し、昨年九月に完成した。角櫓は、JR水戸駅北口からも確認でき、内部は水戸城の歴史や復元工事を紹介する展示施設になっている。
昨年二月には、正門に当たる大手門が完成しており、角櫓の完成で水戸城における一連の復元プロジェクトは完了した。
角櫓に隣接する水戸二中で開かれた式典で、高橋靖市長は「歴史景観づくりにおけるハード面の整備が終わり、これからはソフト面をどう展開していくかが大事。観光振興などの目的を達成していきたい」とあいさつした。
式典後、高橋市長らがテープカットに臨み、式典出席者たちは真新しい角櫓内を見学した。
記念式典は当初、四月三十日に予定されていたが、市内で新型コロナウイルスの感染者が急増し、感染防止対策をピンポイントで講じる県の「感染拡大市町村」に市が指定されていたことから延期した。
茨城大教育学部付属幼稚園と水戸第三高校の間から角櫓まで続く遊歩道が今月、完成したことから一般公開する。入館無料。開館時間は午前九時半〜午後四時。年末年始を除いて開館する。(松村真一郎)
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