神戸市北部と都心を結ぶ旧北神急行電鉄が、市営地下鉄北神線となって1日で1年。新型コロナウイルス禍で鉄道各社が大きく乗客数を減らす中、北神線の利用客は約1割増えたことが、市交通局の推計で分かった。運賃の大幅な値下げが要因とみている。
1988年開業の北神急行電鉄は、谷上-新神戸(約7・5キロ)の1区間2駅のみ。巨額の整備費から初乗り運賃は「日本一高い」と呼ばれ、市営化直前は谷上-新神戸が370円、谷上-三宮は550円だった。
市は、北区の人口減少対策の一環で運賃を引き下げるため、市営化を決定。北神急行電鉄の親会社阪急電鉄から線路などを198億円で譲り受け、昨年6月に運行を始めた。運賃は谷上-新神戸、谷上-三宮とも280円まで下がった。
コロナ禍の外出減や在宅勤務の普及で鉄道利用客が大幅に減った中、市交通局の推計では、北神線はコロナ禍前の1日約2万4500人を1割程度上回った。同じ地下鉄の西神・山手線、海岸線は2~3割減という。
一方で、同市の住民基本台帳によると、沿線地域の人口は減少が続く例年の傾向から変化は見られない。久元喜造市長は「1年で効果が発揮できるとは思っていない」と話し、谷上駅と接続する神戸電鉄各駅周辺の改良計画などを推進するとした。(初鹿野俊)
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