福寿園関係者、府などに寄付1億円 「茶業界の発展に」 - 朝日新聞デジタル

高井里佳子2021年6月6日 10時00分

　京都の製茶の老舗「福寿園」の関係者が5月20日、計1億円を京都府と京都文化財団に寄付した。府や財団は、茶文化に貢献した個人や団体の表彰などに活用する方針だ。

　昨年亡くなった7代目当主の福井正典さんが、遺産について「京都の茶業界の発展に役立てて」と遺言を残していたことに基づく対応だという。

　京都市東山区のホテルであった贈呈式で、同社の福井正興社長から寄付目録を受け取った西脇隆俊知事は「府が所有する旧富岡鉄斎邸を芸術文化に関係する人材の交流拠点として整備する計画がある。施設には小川流の煎茶室も残っている。そうした施設の整備費の一部に寄付を充てたい」と述べた。（高井里佳子）

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